
X Mile株式会社は4月8日、就職予定の学生を対象にした「就職活動動向に関する調査」の結果を発表した。調査は2月から3月にかけて、卒業後に就職を予定している全国の10〜20代の現役学生500人を対象に、インターネット上で実施した。
調査の結果、オフィス職に対して「AIに代替されやすい」という懸念が広がる一方で、労働条件次第ではブルーカラーと呼ばれる「現場職」を就職先の選択肢に入れる学生が約8割にのぼるという実態が明らかになった。
就活で「AIの影響」意識する学生が7割
各職種に対するイメージを尋ねたところ、事務・企画・営業などのオフィス職では「AIに代替されやすい」という回答が31.4%で最多となり、時代の変化を反映する結果となった。
対照的に、製造や建設などの現場職で同様の懸念を持つ学生はわずか7%に留まった。就職活動においてAIや自動化の影響を「程度はあれど意識している」と答えた学生は全体の7割を超えており、特にAIの影響を明確に意識して業界を選んでいる層ほど、現場職を魅力に感じる割合が高くなる傾向も出た。
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かつてブルーカラーに対してあった「低所得・重労働」という偏見は、AI時代における「代替されにくい専門技能職」という捉え直しによって変わりつつあるようだ。
ホワイトカラー志望でも75.1%が「条件次第で現場職もアリ」
現状の志望職種としてはオフィス職が73.8%と多数派であるが、そのうちの75.1%は条件次第で現場職を選んでもよいと考えていることがわかった。
具体的な転向の条件としては、「休日や勤務時間などの条件がよくなるなら」が39.6%と最多となり、次いで「年収が大きく上がるなら」が29.0%となった。もともと現場職を志望している層と合わせると、学生全体の81.6%が現場職を就職先の視野に入れている計算になる。
一方で、現場職のイメージとして「体力的にきつい」と回答した学生は47.6%と約半数に達した。学生側は現場仕事の大変さを認識した上で、それを上回る労働条件や将来性を感じているようだ。
AI時代を見据えて「お金や時間をかけてでも身につけたいもの」については、現場系の資格やインフラ系の国家資格を挙げた学生が29.8%にのぼり、AI・データ活用スキルの22.8%を上回った。また、現場系アルバイトの経験者で魅力を感じると回答した割合は31.7%となり、未経験者の19.4%を大きく上回った。
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どのような情報があれば現場職を検討するかという問いには、仕事の大変さを含めた正直な情報発信を求める声が39.2%で最も多かった。単なるイメージアップではなく実態の透明性が、潜在的な現場志望層を動かす鍵となりそうだ。

