
スマートフォンを使っている時間が長いと、首回りに不快感が生じてしまうことがある。これは動かないことによる血流の阻害が主な原因なので、即座にスマホの利用を一時停止して、首を回す、あたためる、ネックケアアイテムでマッサージを行うなどのストレッチを行うことで改善できるだろう。
とはいえ、「周囲に人が多くて恥ずかしい」「時間がない」「そもそもあたためたりケアしたりするためのアイテムは、かさばるから持ち歩かない」という人もいるだろう。
そんな人にぴったりなのが、サンコーが3280円で販売している「3in1スマホショルダーケーブル」だ。商品について“震えるつるせる充電できる”と紹介されているが、一体どのような製品なのか。実際に試してみた。
●見た目はスマホ向けネックストラップ だが実際は……?
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3in1スマホショルダーケーブルは、スマホを持ち歩くのに便利なスマホショルダーだ。しかし、ストラップ部が充電用のUSB Type-Cケーブルになっており、なおかつ首に当たる部分に3基の振動ユニットが取り付けられている。つまり、ネックケア製品でもある。
取り外せるストラップカードもあるので、使っているスマホやスマホケースにストラップホールやストラップリングがない場合でも、ケースの内側にストラップカードを入れることで、スマホショルダーとして使えるようになる。
ストラップカードと金具は耐荷重約8kgだ。大画面ディスプレイを搭載したスマホを取り付けても、壊れる心配はないだろう。
ケーブル部は、最大100Wの急速充電に対応しているので、モバイルバッテリーやUSB Type-Cポートを搭載したUSB充電器があれば、スマホやノートPCへの充電も可能だ。
振動ユニットは3基取り付けられており、USB Type-Cケーブルの片方をスマホやPC、モバイルバッテリーなどの充電ポートに接続することで利用できる。片方の端に電源オン/オフ兼モード切替ボタンを搭載しており、切り替えられるモードは「速い振動5回→遅い振動1回」のモード1、「強弱で振動」するモード2、「一定振動」のモード3となっている。
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なお、本製品は医療機器ではないため、効果効能をここで明言することはしない。また、製品情報ページや取扱説明書に「連続して10分以上使用しないでください」とあるが、オートオフ機能がないので、自分でタイマーをかけたり、開始時間を確認したりして、使いすぎないように気をつけたい。
●振動が適度に首回りをあたためる
スマホのディスプレイが年々巨大化し、それに伴い質量も増大しているので、最近では首から下げるのが「つらい……」と感じていた。つらさを軽減するには、幅が広く、首の皮膚への負担を分散させられるネックストラップが有効だ。
3in1スマホショルダーケーブルは、振動ユニットを搭載する部分が幅広になっており、まさしくその要件を満たしている。また、前述した通り金具部分の耐荷重は約8kgだ。普段使いのiPhone 16とLibero Flip(ケース込みで合計468g)を取り付けて首から下げたところ、思いのほか、楽である。
Libero Flipを取り外してから、iPhone 16に3in1スマホショルダーケーブルの端子を差し、振動ユニットの脇にある電源ボタンをオンにしてみた。
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ちなみに、3in1スマホショルダーケーブルに付属しているストラップカードのようなものを取り付けると、端子の中には長さが足りず、充電ポートにしっかり差し込めないものがある。その点、ストラップカードありきで設計されている3in1スマホショルダーケーブルのUSB Type-C端子は十分な長さがあるので、しっかり差し込める。
さて、話を元に戻そう。電源ボタンをオンにすると、モード1で立ち上がる。この振動をオノマトペで表現するなら、「ブッブッブッブッブッ、ブゥゥウウウ〜 ブッブッブッブッブッ、ブゥゥウウウ〜」である。スマホの重みで振動ユニットと首の密着度が高まり、ダイレクトに振動を感じられる。これは良い。
ボタンを押すごとにモードが切り替わり、モード2では「ブブブブブブブブブゥゥゥウウウウウウ」というパターンが繰り返される。モード3は「ブブブブブブブブ……」だ。
それほど強い振動ではないが、音は強烈である。冒頭で、周囲に人が多いと首回りのストレッチをするのが恥ずかしく思えるというようなことを書いたが、この3in1スマホショルダーケーブルの振動ユニットの駆動音も恥ずかしくなるほど大きい。カフェやコワーキングスペースなど静かな場所での利用は難しいと感じた。
3in1スマホショルダーケーブルでは、スマホからの電力で振動ユニットを動かすことができるが、そのままではスマホのバッテリー残量が減るばかりである。別途モバイルバッテリーと接続すれば、振動ユニットを駆動させながらスマホの充電も行える。
というわけで、振動ユニットが震えている(電源オンの)状態で、空いている他方の端子をモバイルバッテリーに差し込んだところ、電流の向きが変わり、iPhone 16への充電が始まると同時に振動ユニットへの給電が途切れたため、電源が自動的にオフになった。同様の使い方をして、「勝手にオフになった!」と慌てないようにしたい。
「10分以上使用しないでください」との注意事項に従い、規定時間で電源をオフにした。「凝りがほぐれているぅ〜」とまではいかないが、触ると首があたたまっていた。また、あくまでも個人の感想だが、眠気がわずかに解消されたように感じられた。何もしない場合と比べれば、リフレッシュできたようである。
●“震えるつるせる充電できる”だけじゃない
3in1スマホショルダーケーブルのコネクターは、最大100WのUSB PD(Power Delivery)に対応しているので、e-Markerチップを搭載している。実際にUSB CABLE CHECKER2でテストしたところ、e-Markerを搭載していることの他、USB 2.0規格でのデータ転送を行えることが分かった。
つまり、3in1スマホショルダーケーブルは、有線接続が必要なキーボードのケーブルになるので、“震えるつるせる充電できる”以外にも、使い道があるというわけだ。
実は、筆者はスマホの置き忘れ、モバイルバッテリーをバッグに入れたうえでのケーブル忘れなどを頻繁にやらかしている。
この3in1スマホショルダーケーブルがあれば、(交通系ICカードとして使うため常に手持ちしているような)スマホをどこかに置き忘れることも、ケーブル忘れで充電できなかったりキーボードとつなげられなかったりするという失敗が過去のものとなるかもしれない。しかも首回りを“震える”ことでリフレッシュしてくれるのだ。
3280円という価格は、単なるスマホ向けネックストラップとしては高額な部類に入るかもしれないが、充電(またはデータ通信)ケーブルとしても、首回りのリフレッシュにも使えるということを考慮すれば、むしろお得なのではないだろうか。
残念なのは、振動ユニットの駆動音が大きいこと、また充電などでケーブルを使っていないときに端子を保護するカバーのようなものがないことだ。スマホの吊り下げ金具とは別に2本のケーブルと2つの端子がぶらぶらしているので、何かにぶつけて傷ついてしまったり変形してしまったりするのではないかという不安がある。
とはいえ、サンコーというメーカーは初代がヒットすれば、2代目、3代目でどんどん改良を加えていくところである。アップデートした2代目を気長に待ちたい。
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