ロッテ・田中晴也(撮影=岩下雄太) 「正直あんまり調子の良くない試合でした」。
ロッテ・田中晴也は6回を無失点に抑えた3月28日の西武戦、納得のいくストレートが投げられなかったが、前回登板の4日のソフトバンク戦、初回20球中17球がストレートを投じるなど、力強いストレートを武器に6回を無失点に抑えた。
西武戦から一転して、ストレートが多めとなったソフトバンク戦。「風の良い影響もありましたけど、ソフトバンク戦が最低ラインくらいかなというくらいは投げられたのかなと思います」と総括。
ソフトバンク戦は、高めのストレートが多かった。風が影響しているのか問うと、「風とかもありますけど、データもあります。僕のデータを活かすためでもありますし、それが最善だったのかなと思います」と明かした。
その中でも、0−0の2回二死走者なしで海野隆司から見逃し三振を奪った3球目の152キロ外角ストレート、0−0の5回二死一、二塁で柳町達を2ボール2ストライクからインコースの見逃し三振に仕留めた150キロのストレートが良かった。
「今年オープン戦と初戦を含めて左のインコース、右のアウトコースのラインがちょっと出ていなかったので、1週間ブルペンでそこを多めに投げたりしていました。それが良い結果につながったのと、課題を1つ潰せたのかなと思います」
変化球では、0−0の3回二死一、三塁で山川穂高を3ボール2ストライクから8球目のインコースシンカー系フォークで空振り三振素晴らしかった。
「(カウント)32なので正直、まっすぐ以外の選択肢かなと思ってフォークを投げて、大きく割り切って四球でもいいかというくらいの気持ちで投げたので、それがうまくいったのかなと思います」
カウント3ボール2ストライク、見逃されば、ボールになる可能性もある。その中で右打者のインコースのフォークは、今自信を持って投げ込める球なのだろうかーー。
「空振りを取るために作っているボールなので、そこは自信を持って投げられています」。
また、0−0の4回先頭の栗原陵矢を3ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた7球目の137キロ縦に落ちるスライダーも良かった。
「縦スラはソフトバンク戦である程度使いましたし、今年キーになってくるボールでもあるので、今は自信を持って投げられています」
今季の田中晴也は、三振が欲しい場面で三振を取れている。
「0で切り抜くためには必ず必要な力ですし、そこを自分は三振を取るために練習しているので、そのための変化球もしっかり投げられていますし、投げるべき場所にストレートも投げられているので、しっかりピンチを抑えられているのは、僕としてもいいかなと思っています」
今は自身が思い描いている投球ができている感じはあるのだろうかーー。
「投げているボール自体はある程度良くなってきましたけど、6回では短いかなと思いますし、HQSというところ、7回2失点をとにかくクオリティ良く出していきたい。もう少しいらない無駄なボールを減らして、最低7回は投げたい気持ちはあります。とにかく今年はHQSの回数を大事にしたいので、そこを先発として成し遂げたいと思います」
今季2度目となる西武戦だが、自身が持っているボールを自信を持って投げ込み、チームに勝利を呼び込んでみせる。
取材・文=岩下雄太