ザリガニが“600匹”いた池→水を全部抜いて1年後、見に行くと…… 目を疑う光景に「こんなに変わるものなのか」「凄い凄い」

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2026年04月14日 20:45  ねとらぼ

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ザリガニが“600匹”いた池

 昨年は600匹ものザリガニが捕れた池を訪れ、周囲を散策してみた様子がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で2万回以上再生され、「こんなに変わるものなのか」「凄い凄い」と注目を集めています。


【画像】1年後


 動画を投稿したのは、自然を楽しみながら生物多様性の保全にも取り組んでいる小宮春平(@ariake538)さんのYouTubeチャンネル「コミヤの生物多様性に関する一考察」。普段は生物多様性を全力で楽しむため、生物多様性を保全しながら自然を楽しむ様子を投稿しています。また、以前は池の水を全部抜き、水路で網をすくった際の様子が話題になりました。


 今回話題を呼んだのは、1年前には600匹ものアメリカザリガニが捕れ、水質が非常に悪化していた「旧ザリガニ池」がある谷を散策する様子を収めた動画です。 外来種であるザリガニを捕獲し、管理を続けた池はどのような姿になっているのでしょうか。


 動画を撮影しているのは、3月上旬。気温は日中で12〜13度、夜はたまに雪が降るものの、随分と春らしくなってきたそうです。小宮さんたちは本格的な春に向けて、日々この周辺での草刈りや埋まっていた水路を復活させるなどの、各種整備に取り組んでいました。


 今日はこの周辺で両生類の卵が増えてきたことから、管理しやすいように集めていこうと思っているとのこと。トレイルカメラなどに外来種であるアライグマが映っていたため、卵を集めて食べられにくい状態にしていきたいのだといいます。


 そんな話をしながら池の周辺を歩いていると、あちこちに雪解け水や雨水が集まってできた水たまりができていました。この水たまりも両生類が産卵できる場所になりますが、場所によっては夏まで水が持たない可能性があります。そのため水たまりにある卵も集めて、夏まで水が持つ場所に移していくことにしました。


 さらに歩いていくと、目の前にある水路にはたくさんのフナが泳いでいました。この辺りは魚がいることが前提の環境にしていこうと思っているため、悪くない状態と言ってよさそうです。


 その後、小宮さんがおもむろに水の中へと手を入れ、拾いあげた枝にはサンショウウオの卵が付いていました。卵は水路の水と一緒にバケツに入れておき、引き続き水中を探していくと、たくさんの卵を発見することができたのでした。


 小宮さんがいる谷の隣にはもう1つ谷があり、そちらは小宮さんの友人が監視しつつ、サンショウウオの産卵地の整備を行っています。先日、その友人と一緒に観察会をしたところ、今年はこちらの谷ではなく、隣の谷で卵を産むサンショウウオが多いことが分かったそうです。周辺にある全ての谷がサンショウウオの産卵できる環境となっているのは、本当に素晴らしいですね。


 実は昨年も卵自体はあったそうですが、最初のうちはアライグマに食いちぎられて、バラバラにされてしまったそうです。アライグマは結構水の中に入り込むらしいという話はあるけれど、今年はとにかく陸上からの食害を抑えていきたいと話します。


 その後、集めたサンショウウオの卵塊とアカガエルの卵を陸上から手が届きづらい位置にまとめ、上からコンテナをかぶせておくことに。コンテナの下はアライグマの手が入るくらいの穴が開いているため、しっかりと埋めておきました。


 続いて溜め升をのぞいてみると、こちらにもたくさんの卵がありました。ここは山から下りてくるサンショウウオがちょうど集まりやすく、産卵しやすい場所なのかもしれません。水がなくなることはない場所なので、後は上からの食害を防げるとよさそうです。


 他の溜め升を見てみると、こちらではすでにサンショウウオの幼生が生まれていました。なおこの升ではサンショウウオの幼生が下流に流れないようにせき板を入れ、サンショウウオが生き残ることができるように配慮しています。


 次はザリガニの駆除を行った、旧ザリガニ池にやってきました。こちらは獣が深くまで入り込むような環境ではないことから、一旦散策してみることに。水の中を歩き回ると、水が非常にキレイであることがわかりました。なおこの池は昨年干しておらず、2年に1回干す予定で考えています。


 続けて散策をしていると、次から次へともうすぐ生まれそうなアカガエルの卵を発見。この場所は昨年の同じ時期には600匹ものザリガニが捕れた場所でしたが、今ではそんな状態だったことが信じられません。


 池には今もザリガニ用の罠を置いてあり、この日は5匹のザリガニを捕獲しました。しかし数自体はかなり減っており、またサイズが大体そろっていることから、昨年捕り逃した個体が育ったものと考えられます。このサイズのザリガニがまだ池にいると思われることから、今年はそれを捕ることを目標とすることに。3月中旬から罠を入れつつ、巡回をかけていくことを決めたのでした。


 春を迎えた旧ザリガニ池にはまだザリガニもいるものの、在来種であるサンショウウオやアカガエルの卵もあり、状態は決して悪くありません。小宮さんは現在、鳥取県だけでなく福岡県でも活動しており、これまでの活動に加えて、ぼちぼち新しい活動も進めていくそうですよ。


 この投稿に対し、YouTubeでは「こんなにも目に見えて環境って変わるもんなんだ!!!! ザリガニって何気なく見てたのですが、こんなにも環境に悪影響を与える生き物だったとは(もちろん、持ってきた人間が悪いんですけどね) 駆除だけでなく、その後の経過を見れるのは本当に面白いです」「環境は良くしようと思えば確実に良くなって行くんですね」「あのザリ池が見違えるようです。水もきれいで素晴らしい」などの声が寄せられました。


 小宮さんはこの他にも、YouTubeチャンネル「コミヤの生物多様性に関する一考察」やX(Twitter/@ariake538)にて情報を発信中。環境保全活動に関する活動やを考察、成果などを発信しています。


動画提供:YouTubeチャンネル「コミヤの生物多様性に関する一考察」




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