続くハイテク株偏重=悪材料「見えないふり」―株価急騰

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2026年05月07日 21:01  時事通信社

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時事通信社

6万3000円を超えた日経平均株価を示すモニター=7日午後、東京都中央区
 日経平均株価が史上初の6万3000円台を付けた7日、株価急騰の主役は人工知能(AI)や半導体関連銘柄だった。イランと米国の戦闘終結期待が高まっているとはいえ、原油価格は開戦前に比べなお高い。企業業績の先行きも不透明だが、ハイテク偏重の勢いは継続、「(投資家は)悪材料が見えないふりをしている」(投資助言会社)との指摘もある。

 日経平均はこの日、終値で3320円高と過去最大の上げ幅を記録。ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンの3銘柄だけで1700円近く押し上げた。日本の連休中、米国ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)の好決算などハイテク銘柄の買い材料が相次ぎ、日本でも買いが入りやすい状態だった。

 ただ、AI関連企業がデータセンター拡充に巨額資金を投じていることについて、「投資に見合った利益の増加が見込めるか不透明だ」(大手証券)といった指摘は多い。今後高成長が続く保証はなく、いったん収益の伸びが鈍ると、割高さが意識されやすいリスクにもさらされている。

 戦闘終結でホルムズ海峡の航行が正常化しても、原油価格が開戦前の水準に戻るには時間を要し、「世界経済への悪影響は残る」(中堅証券)。日経平均ほどハイテク株の影響を受けない東証株価指数(TOPIX)は、開戦直前に付けた最高値に届いておらず、「ハイテク偏重のゆがみを修正するため、日経平均はいずれスピード調整局面を迎える」(同)との見方は強い。 
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