今年も室井昌也さん渾身の1冊が完成!日本語で書かれた唯一の韓国プロ野球選手名鑑 23年目に

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2026年05月08日 04:55  日刊スポーツ

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「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2026」の著者の室井昌也さん

<We love baseball>


今年も渾身(こんしん)の1冊が完成した。「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2026」(室井昌也著、論創社、税別1800円)は、日本語で書かれた唯一の韓国プロ野球の選手名鑑だ。球史、チケットの取り方、球場アクセス、選手別応援歌、さらに観戦時に使えるハングルなど、情報も盛りだくさん。書名の通り「ガイド」でもある。


「名鑑」部分からは、細やかな気遣いが感じられる。筆者の室井さんは「日本のプロ野球と違って、読者は知らない選手の情報だと思って書いています」という。予備知識がない人が大半。そこで「選手のプレーが目に浮かぶように」努めている。


例えば、3月のWBCでも活躍した文保景(LG)は「優勝チームの不動の4番として活躍。2年続けて20本塁打100打点以上をマークした。体の近くでバットを構え、高いミート力によって結果を残している。WBCでは打率.438、2本塁打。11打点はトップタイで打点王となった。今季も長打を量産だ」とある。結構な情報量だが、カギは「体の近くでバットを構え、高いミート力で」の部分。文保景を知らない人にも打撃スタイルが伝わる。


1球団約60人、10球団で計600人。これを1人で書き切る。「1人の選手に入れ込みすぎないよう」執筆時はストップウオッチを置き、1選手10分以内。それでも計6000分=100時間。マル4日以上だ。


名鑑発行は、ついに23年目となった。実は、当初はチアや球場グルメなど、サブカルチャーに重点を置いていたという。だが、始めて2年目、日本から取材に来たある人に聞かれた。「あの選手はどこをけがしてるんですか?」。答えられなかった。キャスターの栗山英樹氏だった。


「今思うと恥ずかしい限りですが…。正直に『分かりません』と。そしたら、栗山さんがテレビ局の方に私のことを推薦してくださって。『あの人は分からないことを分からないという。信用できる』と」。日本のテレビ局の手伝いもするようになった。さらに…。


「韓国の野球そのものをもっと取材して、伝えていこうと思いました」。同業だから分かる。この情報量を600人分、書く苦労たるや。そのモチベーションを、室井さんは「義務感です」と笑って言った。栗山さんとの出会いがライフワークへと導いてくれた。


最後に、韓国プロ野球の魅力を聞いた。「韓国全体に言えるかもしれませんが、ひとたび触れるとハマりやすい。ぎゅっと包み込んでくれる感じがします」。韓国の人たちは旅行者にも、いい意味で「お節介」。球場で隣に座った人と仲良くなり、また会いに行くなんてこともあるとか。旅のお供に、まずは1冊、手にしてみては。【古川真弥】


◆室井昌也(むろい・まさや)1972年(昭47)10月3日、東京・豊島区生まれ。日大芸術学部演劇学科中退後、劇団活動、テレビのリポーターなどを経て02年韓国に留学。韓国プロ野球の取材を開始する。04年から著書「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑」を毎年発行。06年から現地紙コラムニストを務める。20年から沖縄のFMコザ(現在はFM那覇)で「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」に出演中。ストライク・ゾーン代表。

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