車から人型へ50秒で変形、全長4.7mの乗用ロボ「SR-01」に乗ってきた まるでトランスフォーマー?

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2026年05月08日 07:20  ITmedia NEWS

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 舞台装置や遊戯機械の設計・製造を手掛ける三精テクノロジーズ(大阪市)が開発した乗用人型変形ロボット「SR-01」が、スタートアップ向けの展示会「SusHi Tech Tokyo 2026」(東京ビッグサイト、4月27〜29日)の未来体験パビリオンに展示された。会場では全長約4.7m、車重2.3tの巨体が、車型から人型に変形するデモを披露した。


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 SR-01は2足歩行の人型(ロボットモード)と、4輪走行の車型(ビークルモード)に変形する観賞用ロボット。サイズは約4.7(全長)×約2(全幅)×約1.4(全高)m。乗車定員は2人で、コックピットには黒革のセミバケットシートが左右に並ぶ。ステアリングとペダル類を備え、車の状態では時速30kmまで走行できる。ただし変形機構を組み込んだ構造上、安全のため用途は観賞・展示用に限る。


 メタリックブルーとイエローのボディーは、まるでスポーツカーのような姿。フロント中央には「SR-01」のプレートも付く。サイドパネルが水平に開くと、内部のメカニズムと黄色い円形部が姿を見せる。円形部の内側にロボット形態時の手先が格納されている。


 両手の指は5本がそれぞれ独立して動く。会場では来場者とじゃんけんも披露したが、指の動作はゆっくりとしており、観客が先に手を出してSR-01の動きを待つ方式だった。


●50秒で車から人型へ変形


 変形にかかる時間は50秒。担当者の菊山氏によると「テスト時は最高32秒まで縮められたが、急停止時に重いパーツが慣性で揺れるため、安全のため50秒に設定している」という。デモではボディーがゆっくり持ち上がり、フロント部分が折りたたまれて胸部となる様子を披露。両サイドからは腕が展開し、車輪を含む足部が地面に伸びる。直立すると会場を見下ろす全高となり、観客のスマートフォンが一斉に向けられた。


 ロボット形態では2足歩行も可能で、1歩につき数cm単位で歩行する。テスト段階では1歩30cmまで歩行可能なことを確認しているが、来場者の前では安全を優先して歩幅を抑えた。SusHi Tech Tokyo 2026での会期中に歩行は実演しなかったが、片足に重心を寄せて体を斜めに傾けるデモを披露した。


●コックピットは狭く、ハンドルはゲーム用流用


 現地では搭乗の体験もできた。ビークルモード時のコックピットに乗り込んでみると、足を入れるのに苦労する。車体は大きいが、内部にロボットのパーツが詰め込まれているため、座席周りは窮屈だ。後部座席はなく、定員は2人。ロボットの頭部はボンネット部分に、脚部は後部座席のスペースに、バッテリーは車体最後尾に格納される。両腕はドア内部に折りたたまれており、ドアの厚みもそのぶん増している。内張りには直角のエッジが多く、乗降時に体をぶつけないよう注意を要した。


 ハンドルはゲーム用コントローラーから流用したような作りだ。ダッシュボードのディスプレイにはWindowsの待機画面が表示されていた。操縦は運転席からの操作のほか、外部からの無線操縦にも対応する。座席の左右と中央の計3カ所には赤い非常停止ボタンが並び、搭乗者と外部スタッフのいずれもが緊急時に動作を止められる構造だ。


 ビークルモードからロボットモードへ変形する際は、キャビンがそのままロボットの胸部としてリフトアップされる構造になっており、本来は乗員が乗ったまま変形を体験できる。ただし会場では安全のため、乗車体験と変形デモをそれぞれ別に実施。乗車体験はビークルモードのまま行い、変形デモは無人で披露した。


関節モーターは約50個、片手の指も独立稼働


 技術的な要は2.3tの自重を制御する点にある。ロボットの全身には約50個の関節モーターを搭載。前半部を持ち上げる動作は1点を支点にした片持ち構造で、強いトルクを必要とするため、補助バネを組み込んでモーターを小型化したという。膝の関節モーターも片側で2t近い重量を支える。ロボットの動作制御には、アスラテックのロボット制御システム「V-Sido」(ブシドー)を採用した。


 バッテリーは車体後部に搭載。負荷を避けるため、約300kgある電池パックは変形時、地面に接地させる構造になっている。


●「乗れる変形ロボ」を10年構想、4本足の姉妹機は万博で実演済み


 開発の出発点は約10年前にさかのぼる。他社が手掛ける小型の変形ロボットを、人が搭乗できるサイズに発展させる構想から始まった。試作機の完成は2018年で、現在のSR-01は試作機を含めて2代目にあたる。試作機に比べてコックピットの天井を高くして搭乗時の姿勢を改善し、変形速度や安定性、操作性も改良したという。


 現在はエンターテインメント領域の新規事業として開発に取り組んでおり、菊山氏は「面白いものを作ろう、というところから始まった」と経緯を語る。ただし、SR-01自体を遊園地などに常設する計画はない。「現場では操作要員と安全確保要員が3人ほど常駐する運用を前提にしており、運営側に委ねるのは現状では難しい」(菊山氏)


 一般来場者向けには、4本足型の姉妹機「SR-02」を並行して開発している。最大4人の搭乗を想定した設計で、2025年9月の大阪・関西万博でも展示した。スタッフによる実演を前提とするSR-01と異なり、SR-02は将来的な観客の搭乗体験を見据えた設計だが、万博では立ち上がりやロボットアームの動作を見せるにとどまり、人を乗せたデモは実施しなかった。



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  • 「変形機構を組み込んだ構造上、安全のため用途は観賞・展示用に限る」何の役に立つかわからないが、おもしろくはある。非常に高価で人件費×3もかかるが、おもちゃとしてはおもしろい。
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