トヨタ陣営が完全制覇。デニー・ハムリンがポール・トゥ・ウインで自身2度目の祭典勝利/NASCARオールスター

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2026年05月19日 15:50  AUTOSPORT web

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トヨタの盟主デニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)がポール・トゥ・ウインを達成
 ドーバー・モータースピードウェイでは初開催となったNASCARカップシリーズ『All-Star Race(オールスター・レース)』は、トヨタの盟主デニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)がポール・トゥ・ウインを達成。残り29周で僚友チェイス・ブリスコを抜き去り、その輝かしいキャリアのなかで2度目の祭典制覇を達成している。

 過去3年に渡ってオールスターを実施してきたノースウィルクスボロが、今季よりカレンダーに組み込まれポイント対象レースとなったのに併せ、今回のドーバーではイベント形式にも若干の変更が施されることに。

 従来のオールスター“オープン”は開催されず、全ドライバー(メインセグメント出場権を獲得したドライバーと、次のセグメント進出を目指すドライバー)による90分間の公式練習で幕を開けることに。

 続く土曜の予選には伝統のピットクルーチャレンジが組み込まれ、アタック2周目にはピットロードへ向かい、義務付けられた4本のタイヤ交換作業と給油担当者による給油シミュレーションを実施。ドライバーの予選タイムは、グリーンフラッグからチェッカーフラッグまでの合計経過時間となる。

 これで確定したグリッド順により、決勝では全36名のドライバーがそれぞれ75周のセグメント1とセグメント2を争い、後者のセグメント2では上位26名の順位を反転させたリバース順でスタートする。そして最終セグメント(200周)には26名のドライバーが進出し、すでに(優勝や王者経験者など)出場権を獲得しているドライバー19名に加え、最初のふたつのセグメントを勝ち抜いたドライバーの6名、そしてファン投票で選ばれたドライバーの1名が200周で雌雄を決する。

 こうして始まった週末は、最初のセッションでカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)がトップタイムを刻んだものの、続く予選ではハムリンがスピンしながらも最速を記録するという離れ業をやってのける。

 予選走行のためガレージからコースに出た際、エプロンでスピンしてしまった11号車カムリXSEだったが、迅速なピットクルーの助けも借りて3周の予選で体勢を立て直し、合計タイムで109.298秒、平均速度98.812マイルでポールウイナーに輝いた。

「とにかくタイヤにできるだけ熱を入れたかったんだ」と照れ笑いのハムリン。「路面状況を探っていたんだが、滑りやすかったね。フラットスポットを作らないように気をつけたつもりでも、ラップ中に少し振動を感じた。ウォームアップで調子があまり良くなかったにもかかわらず、ラップタイムは競争力のあるものだった。チームには感謝している。彼らのおかげでレースに踏みとどまることができたし、ピットストップなどすべての要素が重要だった」

 迎えた最初の2つのセグメントは、混乱とクラッシュが相次ぎ序盤から2度の多重クラッシュが発生。ここで双方に巻き込まれたチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)と、セグメント2でダメージを負ったロス・チャスティン(トラックハウス・レーシング/シボレー・カマロ)らがレースから脱落。これにより最終セグメントに向けさらに2台の枠が空き、コナー・ジリッシュ(トラックハウス・レーシング/シボレー・カマロ)など8名が進出。ファン投票ではダニエル・スアレス(スパイア・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が最多得票を獲得した。

 こうして過去のオールスター優勝経験者や常連ドライバーたちが脱落、あるいは大きなハンデを背負うことでトヨタ陣営が躍進する状況が整い、ハムリンがNBAレジェンドの“神様”ことマイケル・ジョーダンと共同オーナーを務める23XIレーシング所属のダレル"バッバ"ウォレスJr.とタイラー・レディックが、それぞれのセグメントで勝利を獲得。続く最終セグメントでは、ドーバーの名門トラック“モンスターマイル”で3台のトヨタが優勝争いを繰り広げる。

 エリック・ジョーンズ(レガシィ・モーター・クラブ/トヨタ・カムリXSE)こそ、今季最高成績の3位入賞でもリードラップはなかったが、その前方にいたハムリンとブリスコは、最終ステージの36周を除いてほぼ全周をリード。それぞれ103周と61周で隊列を牽引した。

「本当に速いクルマだったし、チームを誇りに思う」と週末はずっと胃腸炎に苦しみながら、オールスター自己ベスト2位となった19号車のブリスコ。「練習走行中に壁に激突してしまい、マシンをほぼ完全に再構築した。そんなクルマをふたたび競争力のある状態にまで戻せたのは、チームの皆の力量を示すものだ。これがポイントレースだったら良かったのに(笑)。でも、本当に激戦だった。最後には100万ドル(約1億5900万円)のチャンスがあったんだから、これ以上望むことはないね。良い1日だったよ」

 その19号車カムリXSEに0.887秒差をつけて勝利したハムリンは、オールスター20戦目にして通算2勝目。2015年にシャーロットで初優勝を飾って以来、史上3人目となる複数サーキットでの優勝を果たしたドライバーとなった。

「これだけ速いクルマに乗っていれば、ずっと楽になるよ」と、オールスターレース史上2番目に高齢で優勝トロフィーを獲得した45歳のハムリン。「僕らはNo.1を目指して努力してきた。そして今日、それを達成したんだ。僕らにとってゲームチェンジャーとなったのはロングラン性能と、もちろん後ろから追い抜く能力だと分かっていた。100万ドルの賞金は……たぶん母にあげるよ」

 現地金曜に併催されたNASCARクラフツマン・トラックシリーズ第9戦『ECOSAVE 200(エコセーブ200)』は、カイル・ブッシュ(スパイア・モータースポーツ/シボレー・シルバラードRST)が200周中147周をリード。ステージでの2勝を独占し、タイ・マジェスキー(ソースポーツ・レーシング/トヨタ・タンドラTRD-Pro)に3.039秒差をつける圧勝劇でシリーズ通算69勝目、今季4戦中2勝目を挙げることに。

 同じく土曜併催のNASCARオライリー・オートパーツ・シリーズ第14戦『BetRivers 200(ベットリバーズ200)』は、弱冠20歳のコーリー・デイ(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が0.461秒差でジャスティン・オルゲイアー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)を逆転し、約3週間前のシリーズ初優勝に続く通算2勝目を手にしている。

[オートスポーツweb 2026年05月19日]

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