ノエル・レオン(カンポス・レーシング) 日本時間5月24日、2026年FIA F2第3戦のスプリントレース(決勝レース1)がカナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われ、ノエル・レオン(カンポス・レーシング)がFIA F2初優勝を飾った。宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)は11位だった。
スプリントレースのグリッドは予選上位10台がリバースグリッドとなり、10番手タイムを記録したドライバーズランキング2位のガブリエレ・ミニ(MPモータースポーツ/アルピーヌ育成)がリバースポールポジションとなった。
フロントロウ2番手はラファエル・ヴィラゴメス(VAR/ランキング19位)、セカンドロウ3番手にレオン(ランキング7位)、4番手にジョン・ベネット(トライデント/ランキング21位)が続いた。なお、前日の予選でクラッシュを喫したタサナポル・イントラフヴァサク(ARTグランプリ/ランキング9位)については、医師の判断によりモントリールでのスプリントレースとフィーチャーレース(決勝レース2)を棄権することが発表されている。
タイヤ交換義務のない28周もしくは45分+1周のスプリントレースは日本時間24日3時10分(現地時間23日14時10分)開始のフォーメーションラップを経て、気温21度、路面温度33度、湿度24パーセントのドライコンディションで幕を開けた。
ポールシッターミニがターン1のホールショットを守る一方で、5番グリッドスタートのジョシュア・デュルクセン(インビクタ・レーシング/ランキング8位)が抜群のスタートを披露。一気に3台を攻略すると、ターン2で2番手に浮上。3番手レオン、4番手ヴィラゴメス、5番手ベネットというオーダーで2周目を迎えた。
DRSが使用できるようになった2周目終わりにはデュルクセンとレオンがサイド・バイ・サイドに。2台は並んでターン13〜14の最終シケインを迎えるが、イン側のデュルクセンはたまらずシケインをショートカット。これでレオンが2番手に浮上する。
首位のミニは単独走行で後続とのギャップを徐々に広げる。一方、2番手争いが白熱したことで、2番手以降は110番手までが数珠繋ぎとなる。そんななか、4周目の最終シケインで今度はデュルクセンがレオンをパスし2番手の座を取り戻す。ただ、7周目の最終シケインで再びレオンが2番手に浮上する。
タイヤ交換義務がないスプリントレースでは、コース上でかわさなければ順位を上げることはできない。ただ、タイヤを酷使すればレース終盤に極端なペースダウンを起こし、ポジションを失うことに繋がりかねないため、4番手ヴィラゴメスら後続もリスクのあるオーバーテイクを仕掛けることができなかった。
10周目、ターン10(ヘアピン)で7番手ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)が先行する6番手マルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)にわずかに接触。そのはずみでステンスホーンは5番手ベネットに追突し、ベネットはスピン。そのままマシンを止めたことで11周目にセーフティカー(SC)導入となる。
これでトップ8オーダーはミニ、レオン、デュルクセン、ヴィラゴメス、ステンスホーン、ツォロフ、アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)、エマーソン・フィッティパルディJr.(AIXレーシング)となったが、追突の影響でツォロフはフロントウイングにダメージを負っていた。
レースは後半を迎えた15周目に再開。ホームストレートでレオンがミニのトゥを掴むと、ターン1でオーバーテイクを狙った。ただ、ここはミニが首位を死守する。これでデュルクセンにもチャンスが訪れたかと思いきや、デュルクセンにスタート直後の接触に関し5秒のタイムペナルティが下る。
偶然にもその情報が国際映像に表示された15周目のターン10でヴィラゴメスがデュルクセンをパスし3番手に浮上する。一気に流れが悪くなったデュルクセンは16周目にステンスホーン、17周目にツォロフにかわされ6番手まで後退する。
さらに、18周目のターン10でアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)の追突を受けたデュルクセンはスピンからマシンを止めてしまう。これでデュルクセンはリタイアとなった。なお、この追突により5番手に浮上したダンに10秒のタイムペナルティが下った。
その一方、18周目の最終シケインでレオンがミニをパスしトップに浮上した。デュルクセンのマシン回収のために2度目のSC導入となり、22周目に再びリスタートを迎えた。首位を掴んだレオンは蹴り出し良く、早々にミニに1秒以上のギャップを築くとクルージング状態に。
2番手に下がったミニはペースが上がらず、3番手ヴィラゴメスを抑えることに必死となる。ただ、25周目のターン4でヴィラゴメスがウォールにクラッシュ。これでバーチャル・セーフティカー(VSC)導入に。
VSCは27周目に解除され、レオンが大量リードを守ったままファイナルラップの28周目を迎えた。2番手ミニは0.3秒背後にダンを従えていたが、ダンには10秒のタイムペナルティがあった。ファイナルラップの最終シケインでダンは2番手に浮上するが、彼は表彰台には立てなかった。
メキシコ出身21歳のレオンは2番手ミニに3.7秒のリードを築いて、FIA F2初優勝を飾った。2位はミニ、3位にステンスホーンが続いた。以下、4位ローレンス・ファン・ホーペン(トライデント)、5位フィッティパルディ、6位ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)、7位ラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング/フェラーリ育成)、8位ロマン・ビリンスキー(ダムス・ルーカスオイル)までが入賞。2番手チェッカーのダンはペナルティ適用で13位となった。
ハイテック勢はコルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)が9位、宮田が11位でともに入賞には届かなかった。
続けて、2026年FIA F2第3戦モントリオールのフィーチャーレースは日本時間25日1時5分(現地時間24日12時5分)より、タイヤ交換義務を有する周回数39周もしくは60分+1周で争われる。
■2026年FIA F2第3戦マイアミ スプリントレース暫定結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/5/N.レオン/カンポス・レーシング/43'36.869
2/9/G.ミニ/MPモータースポーツ/3.726
3/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ/5.540
4/24/L.ファン・ホーペン/トライデント/6,987
5/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング/7.619
6/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル/8.217
7/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング/9.718
8/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル/9,949
9/4/C.ハータ/ハイテック/10.294
10/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/10.714
11/3/宮田莉朋/ハイテック/11.051
12/16/K.マイニ/ARTグランプリ/11.857
13/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/13.199
14/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング/15.772
15/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング/17.657
16/22/N.バローネ/VAR/38.563
17/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/DNF
-/23/R.ヴィラゴメス/VAR/DNF
-/21/C.シールズ/AIXレーシング/DNF
-/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング/DNF
-/25/J.ベネット/トライデント/DNF
・ファステストラップ(総合):アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成):1分23秒535(23/28)187.940km/h
・ファステストラップ(得点対象):ノエル・レオン(カンポス・レーシング):1分23秒837(24/28)187.263km/h
・ペナルティ:
アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成):10秒タイムペナルティ(接触要因)
ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成):10秒タイムペナルティ(接触要因)
[オートスポーツweb 2026年05月24日]