子どもたちが喜んでゴミを持ち込む? 岡山で大人気、おしゃれで便利な「えこ便」の画期的な仕組み

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2026年05月24日 20:10  TOKYO FM +

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子どもたちが喜んでゴミを持ち込む? 岡山で大人気、おしゃれで便利な「えこ便」の画期的な仕組み
株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。今回は、FM岡山「Fresh Morning OKAYAMA」のパーソナリティ、DJの森田恵子がパートナーを担当。

5月23日(土)の放送では、先週に引き続き平林金属株式会社 代表取締役社長の平林実(ひらばやし・みのる)さんをゲストにお招きして、有人型資源集積ステーションの「えこ便」について話を伺いました。


(左から)アシスタントの森田恵子(FM岡山)、平林金属株式会社 代表取締役社長 平林実さん、パーソナリティの小堺翔太


◆リサイクル業に技術開発部を導入した理由は?

1956年に岡山県岡山市で創業した平林金属、通称「ヒラキン」は、鉄やアルミ、銅といった金属をはじめ、家電や自動車などを再資源化する総合リサイクル企業です。独自の再資源化システムを強みに、高品質なリサイクルを実現してきました。近年は、リサイクルを担う静脈産業と、製品を生み出す動脈産業が連携する「サーキュラーエコノミー」の実現に向け、さらなる進化を続けています。

そんな平林金属には、リサイクル業界では珍しい「技術開発部」が存在します。背景には、業界特有の課題がありました。平林さんは、「リサイクルの加工マシーンはなかなか売っていない」と語ります。そのため、「機械化を迎える時代だからこそ、自分たちで何とかしなければならない」と感じたといいます。さらに、将来的に修理や修繕を担う人材が減っていくことも見据えていました。「なくなる可能性のある業種に頼んでいるものは、自分たちでできるようにしておこう」という考えのもと、外部に頼らず、自社で対応できる体制づくりを進めてきたのです。

技術開発部が立ち上がったのは2001年。家電リサイクル法への対応が大きな転機となりました。家電製品は販売から十数年後に回収されるため、将来戻ってくる製品を見越して準備を進める必要があったといいます。

平林さんは、「今、お店で売っているものはだいたい14年後に帰ってくるんですよ」と話し、未来を先回りする発想の重要性を説明します。その一方で、当時は「売上ゼロの部署なんてつくって」と周囲から反対の声も少なくなかったそうです。それでも、「やっておかないとダメだから」と技術開発を続けた結果、現在では「やっていてよかった」と、その取り組みの意義を実感していると語りました。

◆リサイクルへの注力が地域の“強み”となる

平林金属が展開する「えこ便」は、岡山の街に定着した資源回収サービスです。不要になったペットボトルや家電製品などを気軽に持ち込める場所として、多くの市民に利用されています。森田は「えこ便の看板と、おしゃれな建物が街に溶け込んでいる」と語ります。子どもたちが日常的に資源を持ち込み、ポイントを貯めながらリサイクルに参加する光景は、地域の日常になっています。

えこ便は、全国初の「有人型資源集積システム」としてスタートしました。背景にあったのは、資源回収にかかるコストの削減課題です。さらに、小型家電リサイクル法の整備によって、民間企業でも家庭から出る資源を扱えるようになったことが大きな転機になったといいます。

また、平林さんは、企業が地域に“得意技”を提供することの重要性も語りました。「旅館ならおもてなし、レストランならおいしさ。それで街のファンが増える」と話し、自社にとってそれが「リサイクル」だったと振り返ります。時間を気にせず資源を持ち込めて、さらにはポイントも付く。そんな便利さを地域に還元したいという思いが、えこ便には込められています。

一方で、えこ便は単なる回収サービスではありません。利用には、「正しいリサイクル」への協力が条件になっています。平林さんは「正しいリサイクルとはこういうこと、正しくないのはこういうことだと丁寧に説明する」と語ります。利用者に適切な分別や回収ルートを理解してもらうことで、工場には資源が正しい形で集まる仕組みをつくっているのです。

さらに、その活動は採用面にもよい影響を与えているといいます。「えこ便を見て働きたいと思った」「親に勧められた」という応募者も多く、地域との信頼関係が会社の未来につながっていると実感しているそうです。もともと平林さんは、リサイクル業を「迷惑産業」だと考えていたと明かします。機械音やトラックの出入りなど、地域に負担をかける部分があるからです。だからこそ、「少しでも穴埋めをしなきゃいけない」という思いから活動を続けてきました。その積み重ねが、地域に喜ばれる取り組みへと育っていきました。

そして創業70周年を迎えた今、平林金属はさらに先を見据えています。平林さんが挑戦したいと語るのは、鉄資源の国内循環です。海外へ輸出されている鉄スクラップを、国内で再利用できる品質に戻せれば、国内で循環させることができるといいます。「鉄鉱石を掘るのをやめる以上、それに代わる鉄源を生み出さなければならない」と語り、70周年で始めた挑戦を100周年へつなげたいと展望を示しました。さらに、「社長としては最後の仕事だと思う」と強い決意をもにじませていました。

「となりのカイシャに聞いてみた!supported byオリックスグループ」では、番組公式Instagramもスタートしています。

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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太


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このニュースに関するつぶやき

  • こういう会社、ウチの近所にもあればいいのに・・・。
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