日本ダービー2026に出走予定のエムズビギン(今年5月撮影、ユーザー提供:あすりさん) セレクトセールで超高額取引されたエムズビギン(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が、日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)でGI初制覇を狙う。
エムズビギンは父キタサンブラック、母デルフィニアII、母の父Galileoの血統。母は英仏のG1で2着がある活躍馬。半兄のリラエンブレムは25年のシンザン記念の覇者。そして同年のノーザンファーム・ミックスセールでは2歳下の全弟が4億6000万円(税抜、以下同)で落札されている。自身は24年のセレクトセール1歳においてセール史上2位、1歳に限ると史上最高額となる5億9000万円で落札された。馬名の意味由来は「馬主名より+始める」となっている。
ここまで4戦1勝。25年10月のデビュー戦はスローペースも堪え、テルヒコウに完敗の2着。それでも続く未勝利を2馬身半差で快勝し、大舞台への一歩を踏み出した。そして前々走のきさらぎ賞は好位から渋太く食い下がり、ゾロアストロからアタマ差の2着。惜しくも初タイトルは逃したが、後に3着のラフターラインズがフローラS、6着のゴーイントゥスカイが青葉賞を制したことを考えると、価値のある走りだった。前走の京都新聞杯は序盤からリズムの悪い走りとなって7着に終わったが、見限るのは早計。力さえ出し切れれば、上位進出のシーンがあるはずだ。
国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の日本ダービー馬は24年のダノンデサイルの1億3500万円(税抜、以下同)。同じく重賞勝ち馬は14年のきさらぎ賞とチャレンジCの勝ち馬のトーセンスターダム、19年のきさらぎ賞覇者のダノンチェイサー、24年の中日新聞杯を制したデシエルトの3頭で2億5000万円(税抜)となる。したがってエムズビギンが勝てば、史上最高額の日本ダービー馬、そしてJRA重賞勝ち馬となるのだ。世代の頂点に立つとともに、日本競馬史に新たな1ページを刻むことを期待したい。