食道がん患者家族の道しるべに 日本食道学会が実用“手引”編集

0

2026年05月29日 13:10  OVO [オーヴォ]

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

OVO [オーヴォ]

日本食道学会編集『患者さんとご家族のための食道がん診療の手引き』

 医学書出版社の金原出版(東京都文京区)はこのほど、食道がんの現時点における標準的な診療を専門家が分かりやすく解説した日本食道学会編集の一般向け書籍『患者さんとご家族のための食道がん診療の手引き』(A5判、216ページ、カラー図数25枚、税込み2420円)を発売した。

 食道がんなど食道の病気を扱う学術団体「日本食道学会」(東京都墨田区、理事長・竹内裕也浜松医科大医学部附属病院長)が編集し、専門家向けの「食道癌(がん)診療ガイドライン」に基づく標準的な治療法を、イラストなども用いて分かりやすく解説。診断、治療、経過観察などに関する患者本人や家族の「漠然とした不安」の解消を目指したという。

 また、食道がん患者が実際に不安に思ったことなどを参考に、治療費や心のケアなど、「食道癌(がん)診療ガイドライン」には載っていない、食道がん患者の誰もが抱く「不安事項」への回答を盛り込み、患者や家族は実際に知りたい実用的な情報を数多く掲載したという。

 東京都内で5月18日開いた書籍内容発表の記者会見で、日本食道学会の竹内裕也理事長は、患者は「主治医に何を聞けば?」「治療と仕事・生活の両立方法は?」といった不安を抱えているとして、患者・家族が抱く数多くの不安解消を目的とする本書籍発売の意義を強調した。


 会見に同席した日本食道学会副理事長で国立がんセンター中央病院頭頸部・食道内科長の加藤健さんは、食道がん患者対象のアンケート結果を書籍に反映したと述べ、セカンドオピニオン(主治医以外の医者から治療方針、治療法を聞くこと)のやり方や食事・栄養の管理、緩和ケア、生活支援など「患者の日常に直結する情報を重視」した、と話した。

 同じく会見に臨んだ、食道がん患者の団体「食道がんサバイバーズシェアリングス」の高木健二郎代表理事は「食道がん患者・家族のためのチェックリストなど患者や家族が治療・生活の両立に主体的に関わるための情報が充実している今回の“手引き”は、がん診断直後に混乱してしまう患者と家族にとっての良い“道しるべ”になる」と語った。

もっと大きな画像が見たい・画像が表示されない場合はこちら

    ニュース設定