
あまりに理不尽なカスハラには、言われたほうが黙って耐えるとは限らない。
「トイレを利用して洗面台で手を洗ったらジェットタオル(ハンドドライヤー)がなく、手をふけなかった。なぜジェットタオルかペーパータオルを置いていないのか。納得できる理由を説明しろと言われた」
投稿でこう明かした40代男性。ビルの管理会社に勤務していた数年前、テナントを訪れた客と壮絶なトラブルに発展したことを振り返った。(文:篠原みつき)
「お前はオレを馬鹿にしてるのか」→警察沙汰に
事の発端は、ビルのトイレを利用した50代くらいの男性客が、手を拭く設備がないことに激怒し警備員に詰め寄ったことだった。
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この日は設備の責任者が不在で、担当として投稿者の男性が対応した。「他の施設は他の施設のやり方、考え方があるので、うちの施設にはありません。自分のハンカチでふいて下さい」と伝えると、事態は急激に悪化する。
「お客様が『お前はオレを馬鹿にしてるのか。ハンカチを持ってないオレが悪いのか』と激昂。お客様が自分の制服の胸ぐらをつかんできたので、自分もお客様の胸ぐらをつかんで、そばにいた警備員さんが間に割って入り、この様子を見ていた通行人の方が警察へ通報」
最終的に、警察官2人が駆けつける騒ぎとなった。客は警察官に対し「オレは何も悪くない。オレは筋の通ったことを言ってる」と大声で主張したというが、手を拭く設備の設置は法律で決まっているわけでもない。
「あんたの会社の名刺出しなよ」退職覚悟で徹底抗戦
客の理不尽すぎる態度が腹に据えかねた男性は、自らの進退を懸けて客にこう詰め寄った。
「あんたの会社の名刺出しなよ。今からあんたの職場に行こう。あんたの職場の人達、上司の人に聞いて、あんたが正しいって言うなら自分は土下座しますよ。謝りますよ。自分は覚悟決めたんで、総務へ今から退職届出してきますんで」
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これも感情的で極端な対応だが、実際に職場に乗り込まれれば困るのは相手の方だろう。客は「そういうことじゃないんだよ」と言い、勢いは弱まったようだ。男性も警備会社の上役に、「勢いで退職するとか言うなよ」「お互いに冷静に話し合え」と説得されたという。
その後は2時間くらい揉めたというが、警察の仲裁や上司からの説得もあり、客は「これ以上問題を大きくしたくない」と逃げるように帰宅した。しかし、男性の意志は固かった。
「自分は『大の大人が言葉にしたことだから退職する』と言って、その日の勤務が終了すると退職届を提出、ロッカーの荷物をまとめて、翌日からは出社しなかった」
男性は「一般常識からいってハンカチを持っているのは当然で、手をふけなかったから苦情をいうのは筋が通らない」と振り返り、
「お客様の言うことを何でも聞くのは間違っていると思った」
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と持論を書いている。理不尽なクレームが働く人の冷静さを奪い、職を失わせるほどの事態に発展してしまったようだ。
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