2026年F1第5戦カナダGP セルジオ・ペレス(キャデラック) 2026年シーズンの開幕5戦において、キャデラックF1チームは多くの貴重な教訓を得たが、F1第6戦モナコGPでは、これまでとはまったく異なる試練に直面することになるだろう。
今週末、キャデラックは初めてモナコGPを戦う。今年最初のヨーロッパでのレースとなるモナコGPは、F1において最も象徴的で、過酷なコースだ。モンテカルロの狭い市街地コースでは、ミスは一切許されず、ボー・リヴァージュからカジノ、フェアモント・ヘアピン、ラスカス、そしてアンソニー・ノゲスまで、モナコでは正確さ、自信、そして完璧な走りが求められる。F1に参戦してまだ日の浅いチームにとって、モナコでミスなく走ることは刺激的であると同時に、非常に難しいことだ。
キャデラックは着実な進歩に手応えを感じてモナコGPに臨む。前戦カナダGPでは今シーズン最高のパフォーマンスを発揮し、第4戦マイアミGPで導入したアップデートとカナダでのさらなる開発によって、キャデラックは中団争いに大きく近づいた。
モナコGPに向けても、低速でテクニカルな市街地コースでのパフォーマンス向上を目的とした、改良型リヤウイングとエキゾーストパイプを含む、さらなるアップデートを予定している。チーム代表を務めるグレアム・ロードンは、これから待ち受ける挑戦の大きさを十分に認識し、「どのチームにとっても、特に新設のチームにとっては、モナコは大きな挑戦となる」と語った。
「我々はマイアミとモントリオールでいくつかの顕著な進歩を遂げた。モナコは予測が不可能であることから、チャンスを与えてくれるが、我々の目標はさらなるアップグレードを導入し、週末をクリーンに乗り切ることだ」
「他のチームと同じ基準で評価されるということは、期待値が高まっていることを示している。しかしまだデビューシーズンのわずか6戦目なので、我々は引き続き進歩と勢いをつけることに集中している」
■2022年の勝者ペレス「ここで優勝したのは本当にいい思い出」
モナコはキャデラックにとって未知のコースだが、ドライバーのセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスはモナコで成功するために必要なことを熟知している。ペレスは2022年のモナコGP勝者であり、ボッタスも2019年に表彰台に上がった経験がある。
ペレスは、チームの最近の成長は楽観的な見通しができる理由になると考えている。
「カナダでは大きな前進を遂げた。スプリントとグランプリの両方で、中団グループでレースをすることができた。もちろん改善すべき点はあるが、キャデラックはまだ設立から間もないチームだ。僕たちは学び続け、チームとして一歩ずつ、レースごとに前進している」
「モナコはユニークで非常にチャレンジングなコースだけど、カレンダーのなかでも好きなレースのひとつだ。僕はストリートコースが大好きで、2022年にここで優勝した時のことは本当にいい思い出だ。今週末も進歩し続けられることを願っている」
一方ボッタスは、モナコGPをチームの学習過程における重要な一章と捉えている。
「ここ数戦、僕たちにとっては難しい状況が続いている。いくつか問題に直面したけれど、それは新しいチームでは予想されていたことだ。これも学習過程の一部だ。進歩に時間がかかることは承知しているし、チームと僕は前進するために緊密に連携を取りながら取り組んでいる。セッションごとに進歩し、競争力も高まっている。嬉しいことだよ」
「モナコが難しいコースであることは周知の事実だけど、ここでレースをするのが大好きだ。何ができるか、今から楽しみだ」
キャデラックにとって、モナコGPはただデビューシーズンの6戦目というわではない。F1で最も有名な舞台を初めて経験する場であり、この野心的な新参チームがどれほど成長したかを最も明確に示す機会となるだろう。
[オートスポーツweb 2026年06月04日]