ロッテ・西川史礁(撮影=岩下雄太) ロッテの西川史礁は攻守にチームを引っ張り、中心選手として欠かせない存在になってきている。
『3番・ライト』でスタメン出場した4日のヤクルト戦、0−0の初回一死二塁の第1打席、小川泰弘が1ストライクから投じた2球目のインコースシュートをショートのグラブを弾くレフト前安打を放つと、3−0の5回一死一塁の第3打席、「センターへ打ち返すイメージでいった結果、良いポイントで打てたと思いますし、ああいう強い打球になったと思うのでそこは良かったと思います」と小川が1ボールから投じた2球目のフォークを左中間フェンス直撃の適時二塁打。これで西川は3試合連続複数安打で、3日にリーグトップに立った打率は.311に上昇した。
守っても、5−1の6回二死一、二塁で増田珠が放ったライトへの痛烈な当たりをダイビングキャッチ。先発・小島和哉を超美技で救った。
◆ 長打
西川は5月13日の取材で「あんまり試合中は意識していないんですけど、数字にも出ているようにまだ1本しか出ていない。そこは感じているところではあるんですけど、自分の打ちたいスイングは少しずつ成長してきている。そこは自信を持ってやっていきたいと思います」と本塁打があまり出ていないことに悩んでいたが、翌14日の日本ハム戦で第4号ソロを放つと、5月13日以降は4本のアーチを描く。
本塁打を含めた長打が出ていることについて「長打は結果として出てくれればいいなと思っているので、その過程で練習で意識してやっていますね」と明かす。
5月28日の広島戦、0−1の8回一死走者なしの第4打席、ハーンが2ボール2ストライクから投じた5球目の155キロストレートをレフトオーバーのエンタイトル二塁打、翌27日の広島戦、0−0の初回二死走者なしの第1打席、森翔平が投じたインコースの137キロカットボールをライトライン際への二塁打が良かった。
「ボールが当たるまでしっかり自分の右肩が見えない位置で着地できたというか、それが一番良かったかなと思います」と振り返った。
試合前の打撃練習では、オープン戦終盤から「軸を残す意識づけの練習で最近ずっとやっています」と序盤はノーステップ気味に打つこともあったが、「その時のバランスで今はこっちの方が合うなと思うので、という感じでやっています」とここ最近は最初から左足を大きく上げて打つなど、その時の状態に合わせて工夫を凝らす。
◆ ライトの守備
守っては開幕からレフトで出場していたが、藤原恭大が故障で離脱して以降は、ライトでの出場機会が増えている。
西川はライトの守備に関して「まだちょっと慣れていないところがあるんですけど、もっともっと慣れるようにやっていきたいと思います」と話しながらも、5月17日のオリックス戦、0−0の3回先頭の来田涼斗のライトフェンス際の打球、フェンスに体を預けて最後はぶつかりながらキャッチすれば、5月24日の楽天戦、1−8の6回無死一塁で佐藤直樹のライト線の打球をダイビングキャッチするなど、変わらず好守備を披露する。
攻走守に素晴らしいプレーでファンを沸かせる西川。「活躍したいのは毎試合変わりないですし、自分のために、チームのためにと思ってずっとやっている。そこはブレずに毎試合チームが勝てるように、貢献できるように頑張っていきたいと思います」。今夜もチームを勝利に導くような働きをしてくれるはずだ。
取材・文=岩下雄太