オンユアマークス(撮影:井内利彰) 先週の阪神マイルは当欄で紹介したジーティーサクラ(栗東・吉岡辰弥厩舎)が上がり32.4秒を使って、2着に1馬身3/4差をつける完勝。3着とは1.2秒離れており、先々が楽しみになる勝ちっぷりを見せてくれた。
ジーティーサクラの田畑利彦オーナーは下記で紹介するジーティーキャリー(栗東・松下武士厩舎)をはじめ、阪神ダート1400mにアイゼンフォルク(栗東・池添学厩舎)、阪神芝1800mにジーティーアツモリ(栗東・橋口慎介厩舎)がデビューを予定。みな、活発な動きを見せているだけに、所有馬の走りには注目してみたい。
【6月13日(土) 阪神芝1200m】
◆メアグローリア(牝、父サリオス、母アンティフォナ、栗東・斉藤崇史厩舎)
半兄に同厩舎で管理され、2020年NHKマイルCでGIを制したラウダシオン(父リアルインパクト)がいる。本馬は父が新種牡馬サリオスになるが「きょうだいとは少し体型が違う点は父の影響かもしれません。これでこの血統の弱点を補うことができれば」と斉藤崇史調教師。
4月3日にゲート試験を合格した後、ノーザンファームしがらきで調整して、5月19日に栗東へ帰厩。追い切りの本数はさほど多くないものの、先週3日はCWでグロリアラウス、クロワデュノールの胸を借りて併せ馬。最後の直線に向いたところで置かれそうになったものの、騎乗していた森田誠也騎手が追い出すとクロワデュノールに食い下がって1馬身遅れにとどめた。台風の影響で馬場状態が非常に悪く、時計は出ていないが、素晴らしい内容だったと思う。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。
【6月13日(土) 阪神ダート1400m】
◆バミューダブーケ(牝、父ダノンキングリー、母ブロンクスシルバー、栗東・杉山佳明厩舎)
半姉に阪神ダート1800mの新馬戦から3連勝したデリカダ(父パイロ)がいる。本馬について「スピードのあるタイプなので、芝でも走ることができると思いますが、ダートで結果が出ている血統なので、まずはダートから」と杉山佳明調教師。
4月1日にゲート試験を合格した後、一旦放牧に出されて、5月に栗東へ帰厩。坂路で軽く時計を出していて、1週前追い切りはCWでの3頭併せ。その真ん中に位置して、最終的には2頭に遅れる形となってしまったが、脚色いっぱいというわけではなく、まだ瞬時に反応できなかっただけ。道中の走りっぷりなどを見ていると、もう少し距離があってもよさそうな雰囲気はあるが、新馬戦ならスタートさえ決めて流れに乗ってしまえば、という感じだろう。鞍上は吉村誠之助騎手が予定されている。
【6月13日(土) 東京芝1600m(牝)】
◆ジーティーキャリー(牝、父ブリックスアンドモルタル、母ラトゥールレディー、栗東・松下武士厩舎)
母系には福島芝1800mで新馬勝ちした後、ダートに転向して1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスと3勝を挙げて、先日のアハルテケSでは4着だったマーズオデッセイ(父アドマイヤマーズ)がいる血統。
本馬について「牧場での評判が高い」ということでこの時期での入厩、デビューとなっているが、とにかく順調。4月2日にゲート試験を合格して、CWと坂路で軽く時計を出してから放牧。5月に帰厩してからも週末と週中にしっかりと追い切りを消化しており、5月31日のCWでは6F82.4秒、3F36.4秒、1F11.6秒をマーク。調教量だけでなく、追い切りの質も高い。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
【6月14日(日) 阪神芝1800m】
◆オンユアマークス(牡、父キズナ、母トレンドハンター、栗東・松永幹夫厩舎)
半姉インヴォーグ(父ロードカナロア)は芝で3勝を挙げ、エンブロイダリーが勝った秋華賞にも出走(9着)している。本馬は2024年セレクトセール当歳にて、6000万円(税抜き)で落札されている。このきょうだいでキズナ産駒は初めて。
4月2日にゲート試験を合格。その後は放牧に出されて、大山ヒルズで調整して、5月に栗東へ入厩。「バランスの良い馬で、芝向きのフットワーク」と松永幹夫調教師。6月3日のCW追い切りは古馬1勝クラスと新馬との3頭併せだったが、追われてからしっかりと伸びて最先着。台風の影響で馬場が重たいことを思えば、6F82.9秒は価値のある内容だった。鞍上は武豊騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)