スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由

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2026年06月10日 13:50  ITmedia Mobile

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「スマホの標準カメラ」がトップ(出典:アプリブ)

 皆さんは「自撮り(自分を自分で撮影すること)」をするとき、どうやって撮影しますか? スマートフォンのインカメラで撮影することがほとんどですよね。でも、若者はアウトカメラ(背面のメインカメラ)で撮影することもあるのです。今回は若者の「自撮り」の変遷について解説していきます。


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●自撮りは「加工」から「無加工」へ


 “自撮りブーム”はかれこれ10年ほど前、2016年ごろから始まりました。そのきっかけとなったのが、自撮りアプリ「SNOW」です。アプリのエフェクトを使って撮影すると、動物の耳や鼻が付き、目が大きく加工される面白さから大人気となりました。


 SNOWは動物などの面白い加工だけでなく、美顔加工も選択できるため、目を大きく、輪郭を細く、肌をきれいにするといった撮影も可能です。自撮りアプリは、友達と一緒にエフェクトを選びながら自撮りするという、自撮りの工程そのものを楽しめる点がプリントシール機の撮影にも似ています。


 その後、自撮りアプリが続々とリリースされ、「自撮りといえば加工あり」という印象になりました。しかし、あまり盛り過ぎると、SNSで知り合った人に「自撮りと顔が違う」と思われたり、昔からの友人に「あざとい」と思われるなど、リアルで気まずい思いをする場面も出てきます。


 そこで、分かりやすい加工よりも、“ナチュ盛り”と呼ばれる自然な加工(ナチュラルな盛り)が人気となり、肌の明るさを整え、目を少しだけ大きくする程度の加工が好まれるようになりました。


 今では、アプリで盛ることよりも無加工で盛れることが重視されています。アプリブが2024年に行った調査によると、撮影時によく使われるカメラアプリの1位は「スマホ標準のカメラ」です。スマホのカメラで撮影して、無加工であるにもかかわらず「盛れている」ことが重要になっています。


 この調査を見ても、無加工の写真をシェアする「BeReal.」が4位に入っています。最近、人気急上昇中の「setlog」も無加工の短い動画をシェアする仕様が支持されています。


 自撮りをアプリで盛ることに疲れた“加工疲れ”もありますが、それ以上に、リアルな友人とありのままの日常を共有して楽しむことが、今の若者のスタンダードになっています。


●「無加工」でも盛るためにアウトカメラも駆使


 無加工が主流になると、スマホのカメラでいかに“映える”かが重要なポイントになります。そこで、若者はさまざまな工夫をします。


 まず、iPhoneで撮影すると映りが良いと考える人は多いようです。加工アプリにも「iPhoneモード」というエフェクトがあるほど、iPhoneの支持は高いです。大人数で撮影するときは、「私は13だから、16のあなたが撮って」というように、新しいiPhoneやカメラの数が多いiPhoneの人が撮影係になることもあります。


 肌にツヤ感を出すために、明るい照明の場所で撮影する人も多いです。トイレの鏡やドリンクの自動販売機の前などの写真を見たことはないでしょうか。暗い場所ではあえてフラッシュをたいて、肌を白く飛ばすような手法もあります。背景に影ができることで、ストリートスナップ風になるという効果もあります。


 自撮りだとカメラとの距離が近くなってしまうため、最近はスマホにつける吸盤型パッドも人気があります。トイレの鏡にスマホを付けて撮影すれば、明るい光の中で遠くから撮影できます。また、TikTokなどに投稿するダンスを撮影するときも便利です。


 また、他の人に撮ってもらう「他撮り」も人気があります。若者に人気のスポットでは、窓の外を見ている横顔や、海を見ている後ろ姿など、まるで不意に撮られたかのように演出した写真を友達や恋人が撮影しています。表情をばっちり決めて撮影するよりも自然な写真が撮れます。


 広角レンズの「レンズの端にいくほど伸びる」性質をうまく使うことで、足長効果を出す人もいます。そのために、縦長で撮影するときに顔はゆがみの少ない中央(低めの位置)に配置し、足を端に寄せて撮影します。


 他にも、アウトカメラはインカメラに比べて高画質であることや、フラッシュが強力であることなども、支持される理由です。


 でも、友人と出掛けているとき、他撮りをすると全員が入った写真が撮影できません。また、アウトカメラで自撮りをすると、きちんと自分がカメラの範囲に収まっているのかも確認できません。そこで、アウトカメラでの撮影を補助するグッズも人気があります。


 例えば、「Insta360 Snap 自撮りモニター」は、スマホに挿すだけで、アウトカメラの撮影画面をプレビューしながら撮影できます。筆者も実際に試してみましたが、画角を確認しながらスムーズに広角で撮影できました。


 「自撮り棒」もブームになった時期がありますが、持ち運びの不便さや自撮り棒禁止の場所もあるため、コンパクトなグッズへのニーズが高まっているのかもしれません。


 今後、若者もフォルダブルスマホを気軽に購入できる時代が来れば、サブディスプレイで写りを確認しながら、アウトカメラで自撮りを楽しむスタイルが定着するかもしれませんね。



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