7号車トヨタTR010ハイブリッド(トヨタ・レーシング) 2026ル・マン24時間レース 第94回ル・マン24時間レースは6月11日、サルト・サーキットで2回に分けて合計4時間のフリープラクティスと、決勝のスターティンググリッドを決める予選ハイパーポールが行われ、TOYOTA RACINGはハイパーポール1で上位10台に届かず、7号車TR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組)が14番手、8号車TR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組)が15番手から決勝を迎えることになった。
ハイパーポール1では、7号車を小林可夢偉、8号車を平川亮が担当し、両車とも最初のアタックでトップ10圏内に入る手応えを見せたが、勝負どころで流れをつかみ切れなかった。小林は新品ソフトタイヤでの最終アタック中にターン7でトラックリミット違反を取られ、タイムが抹消。平川も2度目のアタックで前走車に詰まり、タイム更新が叶わず、ハイパーポール2進出を逃した。
ハイパーポール前に行われた3時間のフリープラクティス3では、レースセットアップの調整やミシュランタイヤ各コンパウンドの比較評価を中心にプログラムを進行。終盤に短い赤旗中断があったものの、予定していたメニューは順調に消化され、平川がタイムを記録した8号車が12番手、小林が走行した7号車が13番手でセッションを終えた。
日没後の1時間のフリープラクティス4では7号車は上向きの兆しを見せ、3番手タイムを記録。夜間のロングラン性能にも手応えを得た。8号車も11番手につけ、決勝に向けた準備を着実に進めた。
またこの日は、液体水素を燃料とする『TR LH2 Racing Prototype』が初のデモンストレーション走行を披露したことも話題となった。ドライバーは中嶋一貴が務め、サルトを訪れた観客の視線が集まった。
翌12日は走行セッションはないものの、チームにとっては重要な一日となる。エンジニアは決勝に向けた戦略の最終調整を行い、メカニックはTR010 HYBRIDの再整備を実施。ドライバーは市街地で行われる恒例のパレードに参加しファンとの交流を予定している。
■7号車ドライバーコメント
●小林可夢偉(チーム代表兼ドライバー)
「より良いラップタイムを狙っていたのですが、残念ながらターン7でトラックリミットに引っかかってしまいました。コックピットからははっきりとは分かりませんでしたが、そのラップタイムは抹消となりました。14番手と15番手からのスタートとなると、レースはより厳しいものになるでしょう。運も必要ですが、レースは長いです。クリーンなレースを展開できるよう、万全の準備を整えるために全力を尽くします」
●マイク・コンウェイ(7号車)
「レースへの準備はこれで完了した。スケジュールがかなりタイトで、すべてを分析する時間があまりなかったため、今日のデータを詳しく検証する必要がある。金曜日はその作業に充て、いくつかの課題を解明し、レースに向けて準備を整える予定だ」
●ニック・デ・フリース(7号車)
「今日はフラストレーションの溜まる一日だった。マシンのセッティングはまだ理想の状態には至っておらず、レース前にすべてのデータを詳細に分析し、調整を加える必要がある。残念ながらハイパーポールも思うようにいかず、グリッド上のポジションも期待したものではなかった。しかし、チーム一丸となって取り組み、決勝レースでは全力で戦うつもりだ」
■8号車ドライバーコメント
●セバスチャン・ブエミ(8号車)
「正直なところ、今日は良い一日とは言えない。ハイパーポールでの亮に起きた出来事は残念だった。彼にはもっと速いラップを刻むポテンシャルがあったと思うが、最後のアタックラップでブロックされてしまった。スタート位置がここまで後ろになるのは理想的ではないが、集中力を保ち、レースでベストを尽くすつもりだ」
●ブレンドン・ハートレー(8号車)
「予選ではもっと良い結果を期待していたが、レースは長いし、スタート位置はそこまで重要ではないと思っている。我々はロングランのペースに重点を置いてきた。最高速度が少し劣っているため、オーバーテイクは簡単ではない。しかし、マシンの走り自体はかなり良い感じで、この挑戦に立ち向かう準備はできている」
●平川亮(8号車)
「今回のハイパーポールは厳しい戦いでした。最初のファステストラップではまずまずのタイムを出せましたが、2回目では前のクルマに詰まってタイムを落としてしまいました。全力を尽くしたのに、狙っていたラップタイムが出せなかったのは本当に残念です。今はこのことを忘れ、気持ちをリセットしてレースに集中する必要があります。24時間レースで順位を上げるべく、全力で挑みます」
[オートスポーツweb 2026年06月12日]