
【写真】演じたスマーティー・パンツと一緒に! ブラックコーデがかっこいい佐野勇斗の撮り下ろしショット
■8割〜9割を録り直した
US本社のオーディションを経て、スマーティー・パンツ役を勝ち取った佐野。オーディション時は緊張はなかったと言い、「ずっと夢だった作品ではあるのですが、変に割り切っている節があって。めぐり合わせだと思っているので『ダメだったらダメかもね』と思って、自分ができることは全部やり切りました」と後悔なくオーディションに臨めたと明かす。
そんな佐野の芝居は、声優初挑戦とは思えない仕上がり。吹替演出を担当した鍛冶谷功も「二枚目ボイスを自ら進んでかなぐり捨てて、全身全霊で演じてくださった佐野さんの深い深い『トイ・ストーリー』愛に心を打たれました!」と称賛するほどで、一緒のシーンが多いジェシー役の日下由美ら、『トイ・ストーリー』と長い時間を歩んできたベテラン勢に引けを取らない芝居を見せている。
演じるにあたって意識したことを問うと、「言葉で表現するのがすごく難しい」と言いつつ選んだ言葉は「『トイ・ストーリー』っぽいかどうか」だった。30年以上大切に育てられた世界観に溶け込めているか。強い作品愛があるからこそ、自分へ厳しい目を向けて役を作り上げていった。
「『トイ・ストーリー』の色は自分が一番理解していると自負していて。ずっと見てきたから、すぐにつかめるだろうと思っていたんですけど、いざ声を当ててみると、すごく難しかったんです。どこが違うのかを説明するのも難しいのですが、とにかく『トイ・ストーリー』っぽくない。それは何度も思いました」とアフレコを振り返る。
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また、配送箱からファンの前にサプライズ登場した声優発表イベントの際、佐野は「“佐野勇斗が演じてる”と思わせたくなくて、そこは意識して頑張りました」とコメント。一体どうやって“佐野勇斗”を薄めていったのか。それは理屈ではなくフィーリングだったそうで、「感覚としてあるんです。“佐野勇斗っぽいな”って。どういう風にしようとプラン立てしたというよりかは、チューニングに近い作業だった気がします」と言う。
俳優経験豊富な佐野だが、アニメーションに声を吹き込むのは、映画やドラマで声を当てるのとは全く別の作業だったそう。「自分で演じているわけではないので、スマーティー・パンツの感情を理解して、声に乗せるだけでは、やっぱり伝わらないところがありまして。表情などが自分で作ったものではないので、普段よりは誇張気味にお芝居したかもしれないです」と声優ならではの難しさも語る。
収録が終わってからも、納得がいかず、8割〜9割を録り直したとイベントで明かしていた佐野。「起用されたうれしさはありましたが、収録中は楽しいという感情よりも、難しさの方が大きくて。今まで『トイ・ストーリー』を好きだった自分の気持ちを裏切らないように、しっかりやらなきゃと。僕と同じくらい作品が好きなファンの方もたくさんいらっしゃると思うので、そういう方たちの期待に応えなければという気持ちはありました」と責任を感じながら、何度もトライアンドエラーを重ねた収録だったと振り返る。
ところで、本作にはM!LKの塩崎太智と吉田仁人がカメオ出演している。特に塩崎は大のディズニー好きで知られ、佐野が本作の参加を報告した際は、「頼むから代わってくれ!!」と言われたというエピソードも。仲間たちが『トイ・ストーリー5』に参加できたことは「『よかったね』って感じです(笑)」とグループ最年長らしい回答。「二人とも一言ずつ参加しているのですが、太智は多分言われなきゃ分かんないと思います。仁人はすぐに分かりました」とヒントを明かす。それぞれが演じるキャラクター名は明かされないので、ぜひ劇場で確かめてみて。(取材・文:阿部桜子 写真:松林満美)
※塩崎太智の「崎」は「たつさき」が正式表記
アニメ映画『トイ・ストーリー5』は公開中。
