画像提供:マイナビニュース「はたらくクルマ」の代表格であるトラックを「遊び」に使うのはありなのか。アメ車風にカスタムして車中泊の旅に出掛けるのは? 「誰でもトラック」でおなじみ、いすゞ自動車「エルフミオ」のカスタム車両を見て可能性を探ってきた。
いすゞの「エルフミオ」とは
「エルフミオ」はAT限定の普通自動車運転免許で運転できる小型トラックだ。2025年7月には4WDモデル(463.65万円)がラインアップに加わった。
搭載する1.9Lディーゼルエンジン「RZ4E」は最高出力88kW、最大トルク320Nm。積載1.5トンクラスに十分な出力を確保している。最小回転半径は4WDで5.1m、2WDは4.4m。スムーズな走行フィーリングを実現した使い勝手のいい小型トラックだ。
仕事と遊びの2WAYで使えるトラック?
「東京アウトドアショー2026」のいすゞブースに、いすゞ自動車の純正用品を開発・販売するいすゞA&Sが出展したのが、エルフミオをベースとするカスタム車両「エルフミオ CROSS STYLE Ver.YAKIMA」だ。いすゞA&Sのクロススタイルアクセサリーを装着し、アメリカ発のアウトドアブランド「YAKIMA」(ヤキマ)のギアを架装した1台である。
いすゞA&S 営業企画部 部長の小林大佑さんによれば、「エルフミオ CROSS STYLE Ver.YAKIMA」はトラックの新しい使い方を提案したいという思いから誕生したクルマだ。
「仕事で使うのがメインになるので、遊びでトラックを買おうという方がどれだけいるかというと、やはり未知数だと思います。それもあって、基本的には仕事でも使えて、なおかつ遊びでも使えるというスタイルを提案しています。見た目をスタイリッシュにするなど、他社のラインアップにはないユニークな提案をしていきたいと考えています」(小林さん)
オフロードの走破性と車中泊の楽しみを盛り込んだ「オーバーランドスタイル」を採用した理由は、トヨタ自動車「ハイエース」にできないことを考えた結果であるとのこと。「乗用車をオーバーランドスタイルにする場合は屋根の上に何かを載せる形が一般的ですが、それが荷台に載っていたらどうなるかと、いうことで作ってみました」とカスタムの狙いを教えてくれた。
実際に間近で見てみると、屋根がない分、ルーフトップテントを展開した時もハイエースより広く空間を使えていることが確認できた。また、ルーフテントの上にはキャリアパーツが装着されており、非展開時には自転車を載せられる仕様になっている。
仮にハイエースの屋根に載せようと思えば高くて大変そうだが、エルフミオの平ボディであれば車高が低いので、載せ降ろしも楽チンだ。これは確かに、ハイエースのキャンピングカー仕様にはない魅力だと感じられた。
架装を担当したオートプロズによれば、テントを載せるレールに関しては穴位置を合わせるためにカットしているものの、それ以外は市販品を使って仕上げたとのこと。架装パーツは簡単に取り外せるそうなので、普段は業務用トラックとして使用し、休日は架装パーツを取り付けてキャンピングカーに、といった使い方も可能だという。
このクルマを仮に再現する場合、価格はいくらくらいになるのか。オートプロズ担当者によれば、「パーツのほとんどは専用品ではないので、クロススタイルアクセサリーとトータルで考えてもパーツ代は100万円を少し超えるくらいだと思います。なので、車両代と合わせても600万円〜700万円くらいで再現できるのでは」との回答だった。
奥深きトラックカスタムの世界
今回のいすゞブースでは「エルフミオ CROSS STYLE Ver.YAKIMA」以外にも、KEENのイベント出展で活躍する「エルフミオ inspired by KEEN」、いすゞのキャンピングカー専用シャシー「ビーカム」をベースにした「GeoRoam」(日本特種ボディー製)、いすゞのキャンピングカー専用シャシー「トラヴィオ」をベースにした「CORDE LEAVES」(VANTECH製)の3台のカスタム車両を見ることができた。
【写真】エルフミオ CROSS STYLE Ver.YAKIMA
【写真】エルフミオ inspired by KEEN
【写真】GeoRoam
【写真】CORDE LEAVES
安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)