国旗損壊処罰法案が実質審議入りした参院内閣委員会=9日午前、国会内 与党と国民民主、参政両党が提出した国旗損壊処罰法案は9日、参院内閣委員会で質疑が行われ、実質審議入りした。法案提出者の自民党の塩崎彰久氏は、政治的抗議としての国旗損壊に関し、「その方法以外で政治的な意見表明ができないような社会的状況」であれば、違法性が阻却され、処罰を免れる場合があるとの見解を示した。
立憲民主党の塩村文夏氏は「ほとんどの場合が『他に手段がある』と言われてアウトになるのではないか」と疑問視し、政治的な抗議は原則として例外と位置付けるべきだと主張。塩崎氏は「違法性阻却事由は個別具体的に判断される」と述べるにとどめ、応じなかった。
法案提出者の阿部圭史氏(日本維新の会)は、6月26日の衆院内閣委員会で「本法案の成立を契機に愛国心も醸成されていくのではないか」と答弁したことに関し、「政治家としての個人的な信条だ。この法案は特定の思想を強いるものでない」と釈明した。
法案は「著しく不快または嫌悪の情を催させる方法」で公然と国旗を傷つけた場合、2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科す内容。保護する対象は「有体物」に限り、生成AI(人工知能)画像などは対象外となる。