衆院議院運営委員会の理事会に臨む与野党の理事ら=9日午前、国会内 皇族数の確保策を盛り込んだ皇室典範改正案は10日、与党などの賛成多数で衆院本会議で可決され、衆院を通過する見通しだ。中道改革連合は政府などの答弁を踏まえて判断するとして賛否を保留。一方で国民民主、参政両党は賛成する方向で最終調整に入り、改正案は17日の今国会会期末までに成立する公算が大きくなった。
改正案は10日の衆院議院運営委員会で、木原稔官房長官が趣旨説明を行って審議入りし、同日中に採決される。議運委は9日の理事会で、改正案を10日の本会議に緊急上程して採決することを決めた。
改正案は(1)旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える(2)女性皇族が結婚後も皇室に残る―の2本柱。養子に男の子が生まれた場合、皇位継承資格を有するとした。
中道改革連合は9日の党会合で改正案への対応を協議。賛成の前提として求めていた付帯決議案修正のめどが立っていないとして判断を持ち越した。この後、階猛幹事長は記者会見で「われわれの考えと合致する答弁が得られれば、付帯決議と同様の効力がある」と述べ、議運委での政府などの答弁を踏まえて賛否を決める考えを示した。
中道は「女性天皇の是非等」を今後の検討事項として付帯決議に明記することなどを求めている。
国民民主は9日の党会合で、改正案に賛成する方向で浜口誠政調会長に対応を一任した。参政党幹部は「賛成だ」と語った。チームみらいの安野貴博党首は会見で「党議拘束はかけない」と述べ、自主投票とする方針を示した。
一方、共産党の田村智子委員長は9日の会見で「議論をやり直すべきだ」と反対する方針を強調した。参院野党第1党の立憲民主党は8日、参院審議の段階で修正案を提出し、否決された場合は反対する方針を決めている。

中道改革連合の臨時の常任幹事会に臨む小川淳也代表(左)と階猛幹事長=9日午後、国会内

記者会見するチームみらいの安野貴博党首=9日午後、国会内