2025年F1イタリアGP スタートシーン F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、2027年のF1世界選手権ではスプリント開催数を現在の6戦より増やすことを明らかにした。モンツァは来年から少なくとも3年間はスプリント形式となることを発表している。
スプリントレースは、バーニー・エクレストンの退任後にF1を率いたチェイス・キャリーの支援を受け、ドメニカリの前任者ロス・ブラウンが推進した構想であり、当初は年間3大会で実施されていた。その後、スプリントウイークエンドのフォーマットは数度にわたって変更され、現在の形に落ち着いている。
現在は、フリープラクティスは金曜日午前の1時間のみ行われ、その後すぐにスプリント予選が行われる。土曜日はスプリントレースで始まり、その後はマシンがパルクフェルメ規定から解除されるため、チームはセットアップを変更できる。そして土曜日午後にグランプリ予選が行われ、日曜日には従来どおり決勝レースが実施される。
■F1 CEO「スプリントの効果は観客数からも明らか」
ドメニカリは、スプリントフォーマットの熱心な支持者だ。スプリント開催地のプロモーターが通常より多くの開催料をF1に支払っていることも、その背景にあるのは周知の事実である。
ドメニカリは『Sky Sports』のインタビューにおいて、「思い返せば、導入当初は誰もが我々の取り組みに懐疑的だった。しかし、我々にはある意味で、勇気を持ち、既成概念にとらわれずに考える責任がある」と語った。
「今ではその効果は明らかだ。シルバーストンには金曜日だけで15万人もの観客が訪れた。そうした人々に、何らかのアクションがある内容を提供しなければ、それは間違いだ」
「これが進むべき方向だと考えている。将来は開催数をさらに増やす予定であり、その詳細は間もなく発表されるカレンダーとともに明らかにする。ぜひ注目してほしい」
■イタリアGPは2027年〜2029年はスプリント形式に
なお、2027年にスプリント形式で行われるグランプリのひとつがイタリアGPであることが、主催者から明らかにされた。7月6日に、イタリア自動車クラブ(ACI)のジェロニモ・ラ・ルッサ会長が、2029年末までモンツァでF1を開催する新契約には、2027年から3年間のイタリアGPをスプリントフォーマットで実施することが明記されていると語った。
ラ・ルッサは「2027年から3年間、モンツァ大会は再びスプリントフォーマットで開催される。この内容で合意に達した」と述べた。イタリアGPがスプリント形式で行われるのは2021年以来のことだ。
さらに、今年のイタリアGP決勝日のチケットはすでに完売していることを明かし、「そのため追加グランドスタンドを設置する予定であり、そのチケットは数週間以内に発売される」ともラ・ルッサは明かしている。フェラーリが直近3戦で2勝を挙げたことがティフォシの熱狂をさらに高めているのは明らかであり、ラ・ルッサも「シャルル・ルクレールがイギリスGPで優勝した翌日の月曜日には、多くのチケット予約が入った」と認めている。
■F1側はいずれ12戦まで引き上げたい意向
スプリントの年間開催数については、ドメニカリは、12戦まで引き上げる構想を推し進めている。しかしスプリントを好意的に受け止めている者も含めて大半のドライバーが、カレンダーの半数がスプリントフォーマットになるのは多すぎるとして、現在の年間6戦で十分だとの考えを示している。しかし、投票権を持つのはドライバーでなくチームであり、追加収入が見込めるのであれば、ドメニカリの計画に賛成票を投じるチームが多いかもしれない。
[オートスポーツweb 2026年07月09日]