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2017年7月11日。
この日のランキングには、くしゃみで生まれた“奇跡の一枚”がありました。
「あいのり」を知らない10代への驚きがありました。
チョコミント味の紅茶があり、フォトジェニックな牛丼があり、そして「ラーメン800円は高いのか」という問いもありました。
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「どうしてこうなった」を楽しんでいた頃
この日の1位は「撮影時にくしゃみ、衝撃の一枚」。
記念写真を撮ろうとした、その瞬間。写るはずだったのは、きっと素敵な笑顔だったはずです。ところが、くしゃみという一瞬の動きが入り込んだことで、写真は思いがけない方向へ。何気ない記念撮影が、見た人の目を疑わせるような“奇跡の一枚”になってしまったという話題です。
2026年の今なら、少し不思議な画像を見ると、まず「生成AIかな?」と疑う人もいるかもしれません。
でも2017年のこの話題にあったのは、加工や生成ではなく、偶然が生んだ一枚をみんなで見て、「どうしてこうなった」と笑う空気でした。
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「あいのり」「プリント倶楽部」を知らない10代という衝撃
この日のランキングで、思わず記憶の引き出しを開けられるような記事が「10代だった頃『流行りモノ』は」です。
記事では、マクロミルの調査をもとに、20代から50代がそれぞれ「10代だった頃の流行りモノ」として挙げたものを、2017年当時の10代がどれくらい知っているかが紹介されていました。
面白いのは、世代ごとに“懐かしい”の入口がまったく違うことです。
ある世代にとっては、バラエティ番組や学園ドラマ。
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さらに上の世代にとっては、昭和のアイドルやテレビ番組、ゲームセンターの記憶。
単語を並べるだけで、急に時代の匂いが立ち上がってくる。
なかでも「あいのり」や「プリント倶楽部」は、見出しにも使われていた象徴的な言葉でした。
一方で、2017年当時の10代にとっての流行りモノは、スマホやSNSの中にありました。
「LINE」「YouTube」「Twitter」といった、今も日常に残っているサービスの名前に続いて、写真加工アプリ「SNOW」や動画配信者、そして「卍」のような、その時期ならではの言葉も並びます。
「卍」が流行語として挙がっているところに、2017年の気分がかなり濃く残っています。意味があるようで、ないようで、でも確かにみんな使っていた。そういう言葉が流行ること自体も、ひとつの時代の空気なのかもしれません。
つまりこの記事は、「今の10代は昔の流行を知らない」という話であると同時に、「2017年の10代の流行も、いつの間にか懐かしくなっている」という話でもあります。
「あいのりを知らないの?」
「プリント倶楽部って、そういえば正式名称だったな」
「卍、言ってたなあ」
そんなふうに、読む人の年齢によって反応する単語が変わる。
このニュースは、単なる調査結果というより、自分がどの時代の言葉に反応するかで、こっそり年齢が浮かび上がる記事だったのかもしれません。
宗男おじさんと、朝ドラの“愛され脇役”
この日のランキングには、NHK朝ドラ『ひよっこ』の宗男おじさんの人気を伝える記事「ひよっこ 宗男おじさんが人気」も入っていました。
『ひよっこ』は2017年4月から9月に放送された、有村架純さん主演の連続テレビ小説です。1960年代の茨城と東京を舞台に、主人公・谷田部みね子が集団就職で上京し、人とのつながりの中で成長していく物語でした。
朝ドラには、主人公だけでなく、途中から視聴者の心をつかむ脇役がよく登場します。
たとえば『あさが来た』の五代様。
あるいは『あまちゃん』の種市先輩や、前髪クネ男。主人公の物語を支えながら、気づけば視聴者の“推し”になっている人たちがいました。
『ひよっこ』の宗男おじさんも、まさにそのひとりでした。演じていたのは、銀杏BOYZの峯田和伸さん。明るくて、よくしゃべって、少しクセが強い。でも、その奥にある背景が見えてくると、ただの“にぎやかな親戚”では終わらない魅力がある。
ミュージシャンとしての峯田さんを知っている人にとっては、「朝ドラでこんなに愛されるおじさん役を?」という驚きもあったかもしれません。
その『ひよっこ』が、2026年8月3日からNHK総合で再放送される予定です。
2017年当時に宗男おじさんを見ていた人にとっては、9年越しにもう一度会えることになります。
朝ドラの愛され脇役は、時間を置いて見返すと、また違った表情で記憶に戻ってくるのかもしれません。
チョコミント、ピカチュウ、牛丼クレープ。夏の味は少し攻めていた
ランキング後半には、食べ物の話題も目立ちます。
「午後の紅茶」チョコミント味は、キリンビバレッジが「午後の紅茶」ブランド初のチョコミントフレーバーとして、期間限定のミルクティーを発売すると発表したニュースです。
チョコミントは、好きな人にはたまらない一方で、苦手な人はなかなか踏み込めない味。だからこそ、「紅茶でチョコミント?」という組み合わせだけで、当時のニュースとして十分な引力がありました。
2026年の今もチョコミントの人気は健在で、ファミリーマートでは「チョコミント・コレクション2026」としてアイスや菓子、チルド飲料などが展開され、サントリーからは牛乳や水で割って楽しむ「チョコミントラテベース」も期間限定で登場しています。
チョコミントという味は、好き嫌いが分かれるからこそ、毎年どこかで話題を連れてくるのかもしれません。
「ピカチュウのマックフルーリー」も、2017年の夏らしい話題でした。
マクドナルドが、映画公開に合わせたポケモンとのコラボ商品として「マックフルーリー ピカチュウのチョコバナナ」を発売すると発表。ピカチュウの黄色と茶色をチョコバナナ味で表現した商品で、特製パッケージも話題になっていました。
そして20位には「すき家でフォトジェニック牛丼」。
牛丼を“フォトジェニック”にする。
飲食店が盛り付けや見た目でインパクトを出す手法は、今ではすっかり見慣れたものになりました。そう考えると、この試みも、外食チェーンが「味」だけでなく「撮られ方」を意識し始めていた時代の空気を感じさせます。
記事で紹介されていたのは、すき家と戸板女子短期大学食物栄養科の学生たちによる共同開発企画でした。候補として挙がっていたのは、ナッツと野菜を使った牛丼、当時のパクチーブームを感じさせる牛丼、そして丼も箸もいらない「牛丼クレープ」。
最終的には、ナッツサラダ牛丼「夏だ!!トコナッツ牛丼」が選ばれ、イベント限定で提供されたようです。ただ、元記事の見出しでも「丼も箸もいらない『牛丼クレープ』」と紹介されていたように、2017年7月11日時点では、牛丼をクレープにするという発想そのものが、かなり目を引くものだったことがうかがえます。
ラーメン800円と、服を買う罪悪感
この日のランキングには、2017年の財布の感覚がにじむ話題もありました。
ひとつは、「ラーメン800円 高いか安いか」。
記事では、「ラーメン800円は高いですか?」という問いに対し、当時は「高い」と答えた人が多かったことが紹介されていました。
2017年の感覚では、800円のラーメンはまだ少し身構える価格だったのかもしれません。
お昼にさっと食べる一杯。会社員のお小遣いの中でやりくりする外食。牛丼やコンビニ弁当と比べたときの“ちょっと高い”感じ。
ところが2026年の今読むと、「800円ならむしろ安いのでは」と感じる人も少なくなさそうです。原材料費や人件費、光熱費の上昇を経て、ラーメン一杯の価格感はこの9年でずいぶん変わりました。
もうひとつが、「『服を買うこと』罪悪感抱く?」です。
夏のバーゲン真っ盛り。
服を見るのは楽しいし、新しい服を着れば気分も上がる。けれど、まだ着られる服は家にある。流行の服を買っても、来年にはもう着られないかもしれない。そのお金を貯金に回せたのではないか。
そんな迷いを扱った記事でした。
記事では、バーゲンで買った服が結局タンスの肥やしになってしまうことへの罪悪感や、流行に振り回されることへのためらいが紹介される一方で、「経済を回しているのだから良いこと」という前向きな見方も取り上げられていました。
ラーメン800円を高いと感じること。
バーゲンの服を買うことに少し迷うこと。
2017年当時は、まだ今ほどあらゆるものの値上げが日常のニュースになっていたわけではありません。それでもランキングには、外食の値段やバーゲンでの買い物をめぐる小さな迷いが残っていました。
2026年の今読むと、800円のラーメンは、むしろ良心的に映るかもしれません。
一方で、服を必要以上に買うことへのためらいは、今もそれほど遠い感覚ではありません。「長く着られるものを選びたい」「無駄に買いすぎたくない」という現在の気分にも、どこか重なっています。
コラムを振り返って
この日のランキングを振り返ると、
くしゃみで生まれた不思議な写真があり、世代ごとの懐かしい言葉があり、朝ドラの愛され脇役がいて、チョコミント味の紅茶やフォトジェニックな牛丼もありました。
そしてその横には、ラーメン800円を高いか安いか考えたり、バーゲンの服を買うことに少し迷ったりする感覚もありました。
笑える写真、懐かしい流行、夏の新商品、財布の感覚。
一見ばらばらに見える話題の中に、2017年の夏を前にしたmixiユーザーたちの気分が、ちゃんと残っています。
大きなニュースだけでなく、なんとなく気になって開いた記事や、つい反応してしまう言葉にも、その日の空気は残ります。
このまとまらなさこそが、2017年7月11日のmixiニュースランキングらしさだったのかもしれません。
あの日のあなたは何をしていましたか?
2017年7月11日。
あなたはその日、どんなニュースを読んでいたでしょうか。
チョコミントに惹かれていたでしょうか。
それとも、「あいのりを知らない10代」に、そっと時の流れを感じていたでしょうか。
もしmixiに当時の日記が残っているなら、ぜひあの日の自分を訪ねてみてください。
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ニュースだけでは見えてこない、「自分だけの2017年7月11日」がそこに残っているかもしれません。



