【陸上】“アンダーハンドパス封印”男子400mリレー代表、来秋の世界選手権出場権懸けて調整

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2026年07月11日 14:54  日刊スポーツ

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バトンパスの練習をする小室歩久斗(左)と桐生祥秀(撮影・山本朝陽)

陸上の世界選手権北京大会(来年秋開催)出場を目指し、18日のダイヤモンドリーグ(DL)ロンドン大会に挑む「リレー侍」こと男子400メートルリレー代表が11日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで練習公開をした。


これまで“日本のお家芸”と呼ばれたバトン技術「アンダーハンドパス」を見直し、「オーバーハンドパス」を試験導入すると明かした。


次走者が腰のあたりで手のひらを下に向けて構え、前走者が下からバトンを渡す技術とされるアンダーハンド。2001年からこれを取り入れた日本は、08年北京オリンピック(五輪)、16年リオデジャネイロ五輪でメダルを獲得。強豪国と渡り合ってきた。


四半世紀ぶりのスタイル変更に日本陸連で短距離の信岡沙希重ヘッドコーチは「近年のオーバーハンドのデータが少ない。諸外国の選手との速さの中でアンダーがベストの根拠や一番いい形をシンプルに探りたい。日本にしかできないバトンパスを探りたい思いからトライしようとなった」と説明した。


次走者が後ろに手のひらを向けて腕を伸ばし、前走者が前に押し出すようにしてバトンを渡す「オーバーハンド」は走者間の距離(利得距離)を長くとれる利点がある一方、走りにくさによる減速につながりやすいとされてきた。


導入の背景には、18年に20メートルから30メートルに変更されたバトンの受け渡し可能区間「テイクオーバーゾーン」や、国際大会で混合リレーが採用されたことなどが挙げられた。


9月の愛知・名古屋アジア大会でも採用される混合リレーを見据えて議論を重ねてきた。


アンダーからオーバーへの変更をすることで男女間の力量を調整し、バトンパス時のミスやアクシデント防止にもつながるという。


信岡コーチは「最終的に(28年の)ロス(五輪)でアンダーハンドの可能性もある。オーバーをトライして結論を出してロスに向かいたい」と話した。


男子400メートルリレー代表は5月の世界リレーで上位12カ国に入れず、来秋の世界選手権の出場権を逃している。


出場国は残り4枠。来年8月22日までの記録有効期間内で落選国の中で記録上位4番以内に入る必要がある。


世界リレーでマークした今季ベスト38秒01を持つ日本は、さらなる記録更新を狙う。


18日のDLロンドン大会の代表には桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴、多田修平(ともに住友電工)、小室歩久斗(中大)が選ばれている。


また、水久保漱至(宮崎県スポーツ協会)に代わって林明良(慶大)がサポートメンバーに加入することも発表された。

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