
私はヒナと手を繋ぎ、草むらから歩き出しました。草むらの空き地から家はすぐそこです。家の玄関がガチャリと開くとクーラーの冷気を感じた気がしました。玄関で出迎えてくれたタクヤにヒナは嬉しそうに虫かごの中を見せています。


手でパタパタと自分の顔を仰いでいる最中。私はふと、ヒナの足首に目を留めました。小さな黒い塊が着付していたのです。
ゴミだと思って、指先でそれを払おうと手を伸ばすと……その瞬間、タクヤの目がカッと見開かれました。

タクヤの口から出た「マダニ」という聞き慣れない言葉に、私の頭の中には一瞬、巨大なハテナマークが浮かびました。
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知識のない私にはタクヤの慌てぶりが全く理解できません。けれど、タクヤの尋常じゃない目つきと、ただの虫とは思えないその不気味な黒い塊を見つめているうちに、じわじわと嫌な汗が背中を伝ってきます。
よく分からない、でも絶対にただ事じゃない。未知の恐怖に、ただただ心臓のバクバクが止まりませんでした。
原案・ママスタ 脚本・うえすとせんたー 作画・ユウコトリトリ 編集・みやび

