1万円札(EPA時事) 【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は1ドル=163円台と、約39年半ぶりの円安・ドル高水準に下落した。中東情勢の緊迫化で「有事のドル買い」の動きが加速。原油価格上昇により日本の貿易赤字が拡大するとの見方も円売りを促した。
午後5時現在は163円13〜23銭と、前日同時刻比70銭の円安・ドル高。一時163円24銭まで円安が進行した。
米イランによる攻撃の応酬が続き、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の通航正常化は依然見通せない。さらにイエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラビア関係の船舶に対し「海上封鎖」を宣言し、中東からの原油供給が一層混乱するとの不安が台頭。市場関係者は「米国などエネルギー輸出国の通貨が買われやすい」と指摘する。
原油高を背景としたインフレ再燃懸念から、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が秋頃にも利上げを行うとの観測が拡大。一方で日銀の利上げペースは緩やかで、日米金利差が縮小しにくいとみられていることも、円売り・ドル買いの地合いを支えた。