
皇族数の確保に向けた皇室典範改正案が、7月17日の参院本会議で成立。改正された皇室典範は、24日に公布され、施行を3カ月後に控える。
「結婚後の女性皇族の身分保持、旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える、この二つを可能にする改正がこのたび行われました。しかし養子縁組を可能にする改正はかねて批判が根強く、“皇位継承のあり方はいったん議論しない”という前提だったにも関わらず、養子のもとに生まれた男子が皇位継承資格を有すると政府が明確にしたため、野党は『立法府の総意』を逸脱していると反発していました。
天皇陛下もオランダ・ベルギー公式訪問前の記者会見で、《国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります》と発言されるなど、皇室や宮内庁側からも改正の進め方について疑義が呈されていました。いずれにしても高市政権が強行した改正は、将来の皇室のあり方に禍根を残してしまったと言えます」(宮内庁関係者)
天皇陛下のおことばは“異例のご発言”として注目を集めていたが、皇室研究家で神道学者の高森明勅さんによれば、この会見で陛下が皇位継承や“帝王教育”のあり方について述べられた箇所があるという。
「オランダ・ベルギー公式訪問前の記者会見では、天皇陛下は皇位の直系継承の大切さと帝王教育について言及されています。
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《私の場合、本当に幸いなことに、私は両親の手元で育てていただいたということ》
《子供の時から両親のやること、それを一つ一つ見ることができました》
《外国の王族の方との関係については、いろいろ外国の王族の方が家にいらっしゃるときなど、私も小さくてまだいろいろなことはよく分からない年齢でしたけれども、そういった場所に同席させていただいて》
これは、“親から子”でしか受け継げないことがあると示されたエピソードだと思いました」
陛下は続けて、愛子さまについても言及されていた。高森さんは続ける。
「これに続けるように、《愛子にも同じように一人の皇族として、そして、どういうふうにこれから振る舞ったらいいかって、そういったことを、いい手本になっているといいんですけれども、そして、一緒にいろんなことをすることによって、愛子にもいろんなことを教えていきたい》《いろんな方と愛子もお会いする機会ができていると思いますので、そういういろんな場を通じて、愛子に様々なことを学んでほしい》と述べられています。
陛下のこのおことばは、ご自身が受け継いでこられたものを愛子さまにも伝えたいということですから、まさに帝王教育そのものです。さらに、オランダで臨まれた国王夫妻主催の晩餐会でのおことばでは、東京にいる愛子さまにオランダでの様子をお伝えになっていたことなどを明かされていますが、明確に愛子さまの存在感を国際交流の場で示される内容を述べられていました」
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ベルギーでは、皇室と同国王室との長い交流の歴史にふれつつ述べられたことにも、陛下が皇室の未来を意識された部分があるという。
「ベルギー国王夫妻主催の晩餐会で、陛下はフィリップ国王とご自身が同い年であり、それぞれの祖父である昭和天皇とレオポルド3世も同い年、さらにそれぞれの父親である上皇陛下とアルベール2世が1年ちがいであることを述べられつつ、愛子さまとエリザベート王女の世代について次のように言及されています。
《ご長女のエリザベート王女殿下と私たちの長女の愛子が2001年生まれの同い年であるという、四世代にわたるご縁に近しさを感じています》。これは、直系継承が皇室と王室の心の通わせ合いにとって、大切なあり方であることを示されているように感じました。
さらにご訪問を終えられてのご感想においても、“次の世代への橋渡しができた”とおっしゃりつつ、次の国王になることが決まっているベルギーのエリザベート王女、オランダのカタリナ=アマリア王女との交流についても期待感を示されています。日本側の“次世代”についてふれてはいませんが、これは愛子さまが含まれていると考えるべきだと思いました」(高森さん)
天皇陛下が端々に込められていた、愛子さまへの思い。どのような形であれ、愛子さまは国民の期待を裏切られることはないだろう。
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