トヨタ自動車のロゴ(AFP時事) トヨタ自動車は4日、2027年3月期連結業績予想(国際会計基準)について、純利益を前期比15.5%減の3兆2500億円(従来予想は3兆円)に上方修正した。円安の進展が大きく寄与し、これまでの想定よりも減益幅が縮小する。緊張が続く中東向けの輸出代替ルートも確保したことで、悪影響が緩和されると見込んだ。
本業のもうけを示す営業利益も9.7%減の3兆4000億円(同3兆円)に上方修正した。従来予想比では、円安が4800億円の押し上げ要因となる。中東情勢に伴う輸出減や資材価格上昇などの打撃は5100億円で、従来の想定よりも1600億円少なくなる見込み。アフターサービス強化などによる収益改善効果も織り込んだ。
想定為替レートは1ドル=160円、1ユーロ=181円と円安方向に修正した。
売上高に当たる営業収益は6.5%増の54兆円(同51兆円)に修正した。ダイハツ工業も含むグループ世界販売台数見通しは1118万台に据え置いた。アジアは下方修正したが、ハイブリッド車が好調な北米が上振れすると見込んだ。
トヨタは熊本地震に伴って一部工場の生産を停止しているが、「影響を精査中」として見通しには反映していない。
同時発表した26年4〜6月期連結決算では、純利益が前年同期比75.6%増の1兆4770億円だった。4〜6月期としては2年ぶりの増益。営業利益は8.8%減の1兆634億円、営業収益は10.4%増の13兆5254億円だった。グループの世界販売台数は4.1%減の271万4000台。中東向けの減少が響いた。