
「どうしてそんなことを言ってしまうの?」今年も政治家たちの不用意なひと言が世間を騒がせている。生活者の感覚とかけ離れた発言や、配慮を欠いたコメントは大炎上し、SNSでは厳しい声が殺到。女性1000人が不快に感じた失言をランキング形式で振り返る。
「寝てないアピールかよ」自己管理できない首相
「皇室典範改正は越えちゃいけない一線を越えたように思う」(政治ジャーナリスト)
高市早苗内閣の支持率急落が止まらない。その足をさらに引っ張るように、自民党の“老害議員”たちの口の暴走も止まらない。失言は一瞬でSNSを駆け巡り、国民の怒りは瞬く間に拡散。暴走しているのは与党だけにとどまらず。与党、野党を問わず政治家全般に失望するばかりの今年上半期、女性1000人が最も不快に感じた失言は?
5位は、高市早苗首相。口が滑ったのではなく、こちらは手が滑った? 問題の発言は「X」公式アカウントでの投稿だった。
《今日のお休みは本当に有難く、久々に5時間も睡眠を取れた上(総理就任以来、0時間〜3時間睡眠が常態化)》
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7月20日に投稿されたこの発言は、瞬く間に炎上。
「首相が寝てないアピールとか何? 自己管理ができてないだけ。被害者ぶるな」(静岡県・40歳)
「時間をうまく使えないならもう退任なさったら? 3時間以下の睡眠で、総理としてまともな判断が下せるわけがない」(大阪府・62歳)
と、同情を狙ったアピールも逆効果のよう。
「報道各社が行っている世論調査で高市内閣の支持率は50%を割り込む急降下をたどっています。50%を下回るのは内閣発足以来初めて。相当焦っての寝てないアピールなんでしょうか。やはり感覚がずれているというか」(前出・政治ジャーナリスト)
働いて働いて倒れていたら元も子もない。
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続いたのは、麻生太郎副総裁の「くだらない」発言。2月4日、大阪市内で行われた衆院選での応援演説で、麻生氏は衆院選比例代表で公明党に投票するよう自民支持者に呼びかけた、自公連立政権時代の選挙協力に関し「くだらない」と述べ、批判を浴びた。
「公明党は好きじゃないけど、自分が総理時代もさんざん世話になっておいてよく言えるな、と思った」(福岡県・64歳)
「人間性が発言、表情のすべてに表れている。利用価値がなくなったものはくだらないんでしょうね。私にとってあなたもくだらない老害だけど!」(東京都・52歳)
政治家にも定年が必要なんじゃないだろうかーー。
どこから目線? ずれすぎている感覚
3位はまた高市首相。「円安でホクホク」発言が女性有権者たちから今でも不快に思われている。それは1月31日、衆院選応援演説でのこと。
「円安だから悪いっていわれているけれども、輸出産業にとっては大チャンス」とした上で、外国為替資金特別会計に触れ、「これの運用、ホクホク状態です」との発言が飛び出し、円安容認のメッセージとして市場に受け止められたことなどが大きな問題として、顰蹙を買った。
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「言葉が軽いし、ホクホクって下品。そんなに言うなら物価高をどうにかしろよ」(栃木県・38歳)
「輸入食品が軒並み値上がりしている中で円安ホクホクなんてどの口が言ってるの? 庶民の暮らしをナメるな!」(奈良県・49歳)
と地元・奈良の有権者からも批判が飛び出す始末。
「高市さんの発言の危うさは選挙のたびに党内でも危険視されていた。発言に気をつけるようにしていたら今度はSNSで寝てないアピール投稿をしてしまう。周囲も頭を抱えています」(永田町関係者)
強固だと思われた地盤も盤石とはいかなくなっている?
危ういのは与党だけではない。続いたのは、立憲民主党・古賀千景参院議員の「経済的に厳しい子たちが自衛隊に」発言だ。
「6月15日に行われた参院決算委員会質疑において『自衛隊に行く子どもたちって、経済的に厳しい子どもが行くんですよ。豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ』という、とんでもない差別発言をかましたんです。
問題に気づいた古賀議員はすぐさま発言を撤回し、謝罪しましたが後の祭り。関係各所から抗議文が届いて反省したところで、なかったことにはできません」(前出・政治ジャーナリスト)
有権者の女性たちも、
「自衛官の子を持つ母です。こんなに悔しい思いをしたのは初めて。到底許されない発言です」(神奈川県・59歳)
「こんなに感覚がずれている人が議員で大丈夫? 自衛隊の皆さんに土下座して謝ったところで許されない」(千葉県・47歳)
古賀議員は発言撤回後、国会で涙を流したが、その発言によって悔し涙を流した親たちが大勢いたことを心に留めてほしい。
「不敬すぎる」堂々1位は首相の息子
最も女性有権者たちが不快に感じた発言は、中曽根弘文議員の「愛子さまはあり得ない」発言。政府が国民の信を得ないで進めた皇室典範改正。
6月28日、富山県高岡市で講演した中曽根氏は、天皇陛下の長女・愛子さまによる皇位継承を「あり得ない」と切り捨て、「愛子さまが天皇になったら結婚する人もいない」などと侮辱とも捉えられる発言が相次いだ。
「不敬すぎるし、ハラスメントだし、人権侵害だし…。失礼にもほどがあるから、もともとの品性を疑うレベル」(茨城県・53歳)
「自分の息子は破廉恥パーティーして、中曽根康弘元首相の面汚し。親子そろって議員辞職してほしい」(埼玉県・32歳)
中曽根弘文議員は、中曽根康弘元首相の息子であり、自身の長男・中曽根康隆衆院議員は、若手議員との懇親会に過激な衣装の女性ダンサーが参加したことで有名になった人物。前出の政治ジャーナリストは、
「中曽根さんのこの発言は支持率低下に直結していると党内でも捉えられています。国民の愛子さま人気を無視した上に、人権侵害とも捉えられる内容です。麻生さんといい、80歳以上の人間が上層部にいるのはいかがなものか。永田町も定年制を考えたほうがいいと強く思わされる出来事でした」
失言議員たちを一掃できる日はくるのかーー。今年上半期だけでこれだけの飛び出すとは、国民との感覚がずれているとしか思えない。
週刊女性2026年8月11日号
