
今年の夏は、40℃以上の「酷暑日」が相次ぎ、記録的な暑さとなっています。西日本では7月中旬・下旬の平均気温が統計開始以来で最も高くなり、酷暑日の地点数も過去最多を更新しました。なぜここまで暑くなったのか、その背景と今後の見通しを解説します。
記録的な暑さ 酷暑日も過去最多

今年の夏は記録的な暑さとなっています。7月中旬から下旬にかけて、西日本の平均気温は1946年の統計開始以来、最も高くなりました。
40℃以上の「酷暑日」は、昨日8月4日までに延べ34地点を記録し、これまで最多だった2025年(30地点)を上回りました。東海では国内で初めて5日連続の酷暑日となり、九州でも観測史上初めて40℃以上を観測するなど、各地で記録的な暑さとなっています。
なぜここまで暑くなった? 地球温暖化も記録的な暑さの一因

記録的な暑さの背景には、上空の偏西風が平年より北を流れ、西日本付近ではチベット高気圧が強まったことがあります。さらに、太平洋高気圧から暖かい空気が流れ込み、強い日差しも加わったことで、気温が平年を大きく上回りました。
また、中国大陸へ進んだ台風や日本の南東海上の活発な対流活動の影響で、西日本で下降気流が強まりやすい気圧配置が続いたことも暑さを強めた要因と考えられます。
この記録的な高温の背景には、地球温暖化の影響があると考えざるを得ません。7月の対流圏全体で平均した気温の1991〜2020年平均からの差は+0.7℃でした。国内の研究グループによる分析では、「7月中旬から下旬前半の記録的な高温は、地球温暖化がなければ起こりえなかった」としています。
|
|
|
|
8月も高温傾向が続く

8月も熊本県を含む西日本を中心に厳しい暑さが続く見込みです。来週にかけての週間予想最高気温を見ても、九州から東海にかけては35℃以上の猛暑日の日が多いでしょう。関東は35℃以下、東北や北海道は30℃以下の日もありますが、湿度が高い日は熱中症にかかるリスクは高く油断できません。
今日5日、気象庁は、高温に関する全般気象情報を発表しました。東日本と西日本では、8月12日頃にかけて気温の高い状態が続くため、熱中症など健康管理に注意してください。熱中症警戒アラートや最新の気象情報を確認し、水分・塩分補給や適切な休憩など、熱中症対策を続けてください。
