Snapdragon X2搭載「Surface Laptop 13.8インチ」「Surface Pro 13インチ」はCopilot+ PCの“完成形”? 外観をじっくりとチェックしてみた

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2026年08月06日 12:20  ITmedia PC USER

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今回はSurface Laptop 13.8インチ(第8世代)のJade(左)と、Surface Pro 13(第12世代)のDune(右)を試す。いずれも今世代からの新色で、メモリ16GB/SSD 512GBというオーソドックスな構成となっている

 出張や旅行、カフェでのリモートワークなど、PCを日常的に外へ持ち出して作業するモバイルワーカーにとって、「どこへでも持ち運べる軽量さ」と「1日を通して安心して使えるバッテリー駆動時間」、そして「妥協の少ない処理能力」のバランスは重要なテーマだ。特に長時間の移動や外出先での仕事、コーディングなどの作業において、ACアダプターを持ち歩かずに済むかどうかは、モバイルにおける快適性を大きく左右する。


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 そんな現代の多様な働き方に寄り添うべく登場したのが、新たに登場した「Microsoft Surface」シリーズだ。コンシューマー向けの最新モデルはQualcommのSoC「Snapdragon X2」シリーズを搭載し、処理パフォーマンスの底上げを図っている。


 今回、Snapdragon X2 Eliteを搭載する「Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)」と「Surface Pro 13インチ(第12世代)」を試す機会があったので、2回に分けて実態を検証していく。今回は、両製品の“外観”をチェックしてみよう。


●次世代SoC「Snapdragon X2 Elite」がもたらす革新


 今回のレビュー機は、共にSoC(プロセッサ)として「Snapdragon X2 Elite X2E-80-100」を搭載している。Snapdragon X2 Eliteは「Snapdragon X2」シリーズの上位ブランドで、X2E-80-100は12コアCPU構成の中位モデルという位置付けだ。CPUコア(Qualcomm Kryo)は最大4.7GHz、GPUコア(Qualcomm Adreno X2-85)は最大1.7GHzで駆動する。NPUコアのピーク性能は80TOPS(毎秒80兆命令)と、従来の約1.78倍に引き上げられた。


 ArmアーキテクチャベースのCPUコアによる省電力設計と、強力なNPUによる推論ベースのAI処理パフォーマンス向上により、Windows Studio Effectsを始めとするカメラ映像(動画)に対するリアルタイムエフェクトや、音声のリアルタイム文字起こしなど、Copilot+ PCで利用できる各種AI機能が快適に利用できるのはもちろんのこと、モバイルPCとして長時間のバッテリー駆動を狙った設計になっている。


 Copilot+ PCとしての完成度は、別の記事でじっくりと検証していきたい。


●ライフスタイルに合わせて選べる2つのスタイル


 今回レビューするSurface Laptop 13.8インチ(第8世代)はクラムシェル型ノートPC、Surface Pro 13インチ(第12世代)はキーボード着脱式(デタッチャブル式)のタブレットPCという異なるフォームファクターを採用している。それぞれの特徴を見ていこう。


Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)


 Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)は、新色の「Jade(ジェイド)」をレビューする。洗練されたアルミボディーと爽やかな新色が相まって、とても新鮮な印象を受ける。


 王道のクラムシェルボディーは、膝の上や新幹線を含む特急列車の狭い座席でも即座に画面を開いて作業を開始できる安定感と、しっかりとした打ち心地のキーボードをもたらしてくれる。


 公称のバッテリー駆動時間は、ローカルビデオ再生で約20時間とスタミナもバッチリだ。実際の利用状況にも左右されるが、1〜2日程度は充電器(ACアダプター)を持ち運ばずに運用できる。


Surface Pro 13インチ(第12世代)


 Surface Pro 13インチ(第12世代)は、新色の「Dune(デューン)」をレビューする。Surfaceブランドのルーツでもあるスタンド付きのデタッチャブルタブレットというスタイルは、タッチ操作やペン入力を重視したい人、あるいはフルスクリーンで動画を高い没入感で楽しみたい人にピッタリだ。


 Snapdragon X2 Eliteを搭載するレビュー機は、OLED(有機ELディスプレイ)を搭載している。「Snapdragon X2 Plus」モデルが搭載する液晶ディスプレイと比べると、パネル解像度(2880×1920ピクセル)やリフレッシュレート(最大120Hz)、HDR表示(HDR10/Dolby Vision IQ規格に対応)といったスペックは統一されているが、コントラスト(明暗)比は約7.7倍(1300:1→1万:1)、HDR表示時のピーク輝度は1.5倍(600ニト→900ニト)と、より鮮やかで明るい映像を楽しめるようになっている。


 今回は、オプション品である「Surface Pro 13 インチ フレックス キーボード スリムペン付き」(直販価格8万80円)とセットでレビューした。このキーボードはBluetoothによるワイヤレス接続にも対応しており、本体と分離した状態でもタイピング可能だ。


 これに付属の「Surface スリムペン」を組み合わせることで、タブレットとしても本格デスクワーク環境としても自由自在に変形する。


 なお、Surface Pro 13 インチ フレックス キーボード(直販価格6万2480円)とSurface スリムペン(直販価格2万2770円)はそれぞれ単品でも購入できるが、セットの方が直販価格ベースで5170円も安い上に、キーボードのカラーを「Black」に加えて「Dune」または「Bright Sapphire(ブライトサファイア)」からも選べる。初めからペンを使いたい人、あるいはキーボードのカラーにこだわりたい人はセットの購入をお勧めする。


●実測&写真で見る外観と使い勝手のリアル


 ここからは、Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)とSurface Pro 13インチ(第12世代)の実機写真を交えつつ、デザインやインタフェース、そして気になる実際の重さについて詳しく見ていこう。


Surface Laptop 13.8インチ(第8世代):安心の「タイプ感」が強み


 Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)の新色Jadeは、光の当たり加減によってニュアンスが変わる。上質なアルミニウムボディーも相まって、ビジネスの場はもちろん、カフェのテーブルでも洗練された印象を与えてくれる。


 本製品の公称重量は約1.36kgだ。レビュー機の重量をデジタルスケールで計測したところ、公称よりも少し軽い1335gだった。


 昨今のモバイルPC市場では、1kgを切る超軽量モデルも数多く存在する。そのため、本製品は「際立って軽い」とまではいえない。しかし、手に触れた時にしっかりとした剛性感を得られる上に、膝の上でもたわみにくい丈夫なボディー、そしてバッテリー駆動時間の長さを踏まえれば、十分に実用的なバランスに仕上がっているといえる。


 公称のバッテリー持ちが“真”であれば、ACアダプターを外に持ち出さずに済むシーンが多くなり、トータルの荷物重量を抑えやすい。


 画面を開くと、ボディーと同色でまとめられた美しいキーボード面が現れる。


 キーピッチは大半が約19mmと十分な広さが確保されており、ストロークも適度な深さがある。本製品のキーボードはテンキーレスの日本語配列だが、一般的な日本語キーボードにある「変換」「無変換」「ひらがな/カタカナ」は存在せず、代わりに四角で囲まれた「あ(日本語入力オン)」「A(日本語入力オフ)」キーが用意されている。これは昨今のSurfaceにおける日本語キーボードの特徴でもある。


 膝の上や移動中の狭いテーブルの上など、やや不安定な場所で画面を開いて急ぎの執筆やコード打ちをするシーンでも、ボディーのブレが抑えられており、スムーズにタイピングに集中できる。これはクラムシェル型ならではの強みといえる。


 本体側面には、必要なポート類が合理的に配置されている。左側面にはUSB4ポート2基(映像出力/電源入力対応)、USB Standard-Aポートとヘッドフォンジャックを備え、右側面には磁気接続の「Surface Connect」ポートを配置している。


 従来のUSB周辺機器を変換アダプターなしでそのまま挿せるUSB Standard-Aポートが残されている点も、日常使いにおいて扱いやすいポイントだ。


Surface Pro 13インチ(第12世代):自由自在なスタイルにOLEDの美しさ


 Surface Pro 13インチは、気付けば12世代まで到達していた。ボディーの基本デザインは2022年にリリースした第9世代から踏襲しており、先述のフレックス キーボードを含めて、オプションのキーボードは第9世代以降で共用できる。


 今世代で登場した新色のDuneは、落ち着きのある灰色がかったベージュだ。名前通り、「砂丘」をイメージできる、上品な色合いも魅力といえる。


 本体のポート類は、左側面にUSB4ポート2基(映像出力/電源入力対応)、右側面にSurface Connectポートを備えている。形状の違いもあるが、Surface Laptopと比べるとスッキリとしている。USB Type-Cコネクターを備えない機器については、変換アダプターやポートリプリケーター(ドック)を用意する必要がある。


 公称の重量は本製品が約895g、フレックス キーボードが約340g(スリムペン抜き)となっており、両方を一緒に持ち歩くと約1235gとなる。今回のレビュー機の実測重量は、本製品が873g、フレックス キーボードが354g(スリムペン込み)で合計1227gとなった。


 本体のみであれば、タブレットPCとしてかなり持ち運びやすい。一方で、フレックス キーボード込みだとSurface Laptop 13.8インチより少し軽い程度で、一般的なモバイルノートPCとそれほど変わらない重量感となる。


 単体タブレットとして使う時間が長いならPro、常にキーボード込みで使うならLaptopを選ぶといいだろう。


 今回一緒にレビューするフレックス キーボードだが、Bluetoothによるワイヤレス接続に対応しているので、例えば「画面(本体)だけをキックスタンドで目線の高さに立てかけ、キーボードは膝の上や少し離れた手元に置いてリラックスして文字を打つ」という使い方も容易だ。


 キータッチはこちらも良好だが、キーボードに角度をつけた状態でタイプすると浮いてしまう関係上、若干たわみが発生してしまう。これは構造上仕方のない点でもある。


 スリムペンは、フレックス キーボードの収納ポートに格納するとワイヤレスで充電される仕組みだ。


 Surface Proシリーズでは「Microsoft Pen Protocol(MPP)」規格のスタイラスペンを利用可能で、必ずしも純正のスリムペンにこだわる必要はない。ただ、試しに筆者所有のMPP準拠ペン(ワコム「Bamboo Ink Plus」)を使ってみたところ、初回のペン先感知で反応しないことが多く、少なくとも今回の環境では満足できる動作とは言えなかった。


 純正以外のMPPペンを使う場合は、事前に実機での動作確認をしておきたい。


 Surface Pro 13インチ(第12世代)の細かな特徴として、ストレージ(SSD)の交換が容易なことも紹介したい。


 本製品は本体背面(キックスタンド下)にSSDスロットがあり、ふたを開ければすぐにSSDにアクセスできる。SSDはM.2 Type 2230のPCI Express接続(NVMe規格)で、トルクスプラスドライバーがあれば着脱可能だ。


 万が一のストレージトラブルや将来的な拡張の面でも、メンテナンス性の高さに配慮されている設計となっているが、純正品以外に交換した場合は保証やサポートの対象外となる可能性があるので注意したい。


ACアダプターはSurface Connect接続のものが付属


 今回レビューする両製品には、Surface Connectポートに接続する39W出力のACアダプターが付属する。Surface Connectはコネクターの向きを気にせずに接続できるのが特徴で、USB4ポートをふさがずに充電できるのもメリットだ。ただ、39W出力なのでバッテリーの充電は少しゆっくりとなる。


 充電スピードを少しでも速くしたい場合は、USB PD(Power Delivery)対応品を含む、より大きな出力に対応したACアダプターを用意することをお勧めする。両製品の場合、最大60Wの急速充電に対応している。


 入手性を考えると、USB PD対応ACアダプターをかばんに1つしのばせておくのがお勧めだ。最近は45〜65W出力ならかなりコンパクトな製品もある。持ち運びの荷物を少なくしつつ、スピーディーな充電を行える。


 日常のデスクワークではポートを節約できる付属のACアダプター、モバイル時の緊急充電や持ち歩き用には市販のUSB PD ACアダプターというように、用途に合わせて充電環境を使い分けられる柔軟性の高さも魅力といえる。


 ここまで、Surface Laptop 13.8インチ(第8世代)とSurface Pro 13インチ(第12世代)の外観を中心に見てきた。ハードウェアの性能やパフォーマンスについては別の記事で紹介する。



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