花王2026年上半期は営業利益38.5%増 通期予想を上方修正

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2026年08月08日 11:31  Fashionsnap.com

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 花王が2026年第2四半期連結決算(2026年1〜6月)を発表した。売上高は前期比7.8%増の8719億3400万円、営業利益は同38.5%増の958億3100万円、親会社の所有者に帰属する中間利益は同32.3%増の656億6200万円と増収増益で着地した。為替影響を除いた実質ベースでは売上高が3.4%増、営業利益率は11.0%と前期から2.4ポイント改善した。  なお計画値を上回る手応えを得たことから、通期予想を上方修正。修正後の売上高は1兆8000億円(期初予想は1兆7500億円、当初計画比2.9%増)、営業利益は1900億円(同1820億円、同4.4%増)、当期純利益は1350億円(同1300億円、同3.8%増)。

 事業別では、化粧品事業、ヘルスビューティケア事業が含まれるグローバルコンシューマーケア事業が、前年に引き続き、高付加価値製品の提案や価値に見合う価格改定や、デジタル・AIを活用したマーケティング推進に取り組み、売上高は同7.2%増(実質4.1%増)の6495億円を計上。営業利益は、中朝情勢の影響による原材料価格の上昇や、生活者の節約志向の高まりなどが背景にあるものの、販売数量の増加と“稼ぐ力”の向上が寄与し、657億円(前期比20.3%増)だった。
 化粧品事業は、国内とアジア市場の成長もあり売上高が同10.5%増(実質6.7%増)の1310億円、営業利益が58億円大きくと伸長。国内では、注力6ブランドが好調で、「キュレル(Curél)」は、新製品と季節に合わせたプロモーションが奏功し、市場伸長を上回るペースで成長した。「ケイト(KATE)」は、流通と連携した売り場の拡張が増収に寄与。アジアでは、収益基盤強化の取り組みが進む中国や、ケイト、「カネボウ(KANEBO)」の育成に注力するタイが牽引し、前期を大きく上回る形で着地した。
 ヘルスビューティケア事業は、売上高が同8.1%増(実質3.6%増)の2286億円、営業利益が190億円(前期比9.8%増)だった。スキンケア製品の売上高は前年を上回り、日本およびアジアでは「ビオレ(Bioré)」のUVケアが牽引。米州では、2023年に買収したオーストラリア発のプレミアムスキンケアブランド「ボンダイサンズ(Bondi Sands)」の復調も後押しした。ヘアケアでは、「ジアンサー(THE ANSWER)」や、「ケープ(Cape)」の新製品が国内市場を引っ張り、増収に貢献。米州では、「オリベ(ORIBE)」がEコマースでの販売拡大により伸長した一方で、「ゴールドウェル(GOLDWELL)」が景気悪化などの影響を受けて、前年をわずかに下回り着地。パーソナルヘルス製品は、オーラルケア「ピュオーラ(PureOra)」などが好調に推移し、前年を上回った。
 通期業績予想の上方修正は、同上半期が計画を上回る進捗を示したことから実施。関税の政策転換による混乱や経済の減速、欧州および中東の地政学リスクといった不透明な事業環境は想定するとしつつも、グローバル調達・生産体制、コスト削減や価格転嫁などの対応策を講じていく計画だという。
 また、同社は株主への利益還元のため、株主優待制度を新設。従来の配当を軸とした株主還元方針に変更はなく、新制度はこれを補完するものとして位置付ける。同制度では、基準日(毎年12月31日)に株主名簿に記載または登録された、普通株式を100株以上、半年以上保有する株主が対象で、保有株式に応じた、化粧品や家庭品の贈呈や抽選企画の参加権などの株主優待を進呈する。なお、初回実施に限り、2026年12月31日現在の株主名簿に記載又は記録されていることを条件とする。

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