AI投資の「予言者」危機=資産額急増も失速、市場に警戒感

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2026年08月10日 15:02  時事通信社

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時事通信社

米人工知能(AI)特化型ファンド「シチュエーショナル・アウェアネス」を率いるレオポルト・アッシェンブレンナー氏(本人の個人ウェブサイトより)
 【ニューヨーク時事】20代の元人工知能(AI)研究者が率る米新興ファンドが7月に経営危機に陥り、資金調達のため大半の保有株売却を余儀なくされた。2026年上半期だけで運用資産を5倍超に増やし、「AIの予言者」ともてはやされたが、世界的な半導体・AI株急落の波にのみ込まれた。

 金融関係者の間では「借り入れを通じて投資を膨らませ過ぎだった」(米運用会社)として、個別ファンドの問題との見方が強く、AI投資全般の強気姿勢に大きな変化はない。ただ、リスクを取ってでも投資効率を高めているファンドは少なくなく、「市場が急速に混乱するリスクが高まる」(米銀幹部)と、先行きには警戒感も出ている。

 ファンドを創設したのはドイツ出身のレオポルト・アッシェンブレンナー氏。21年に19歳で米コロンビア大を首席卒業し、米オープンAIで研究者を務めた経歴を持つ。

 24年に、AIの発展に伴い半導体や電力インフラ、データセンターへの投資が急増すると予測し、AI特化型ファンド「シチュエーショナル・アウェアネス」を立ち上げた。実際にAI投資ブームが起きたことで、予測を的中させたとして、ネット上で「カルト的な人気」(米紙)を集めるようになった。

 報道によると、ファンドは今年7月初めには従業員わずか8人で、約450億ドル(約7兆円)もの資産を運用するまで成長。ただ、月末にかけて半導体・AI株が急落すると、元手を借り入れていた銀行などから担保の追加請求が相次ぎ、資金繰りに窮した。結局、米ファンド大手が保有株の大半を買い取り、救済したとみられる。 

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