韓国発の次世代スリープテック「Sleepisol+」を試す すんなり二度寝ができるようになった

2

2026年08月10日 18:50  ITmedia NEWS

  • 限定公開( 2 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia NEWS

「Sleepisol+」。電源ボタンがあるだけのシンプルな構造

 8月に入り夏本番ということで、快適な睡眠にはなかなか厳しい日が続いている。この気象の中、エアコンなしで寝る人は少ないだろうとは思うが、冷えすぎ・冷えなさすぎを含め、様々な理由でよく眠れないという人も多いのではないだろうか。


【その他の画像】


 季節的な問題もさることながら、ヘルスケアの世界的企業、Resmed(レスメド)の調査によれば、日本人の平均睡眠時間は調査対象13カ国のうちで4年連続最下位となっている(PR TIMES掲載の発表文)。


 また疲れていても無理をして出社し、睡眠を理由として病欠しないという傾向が強く見られる。これは、心身が不調なまま仕事をすることで労働パフォーマンスが低下している、WHO(世界保健機関)によって提唱されている「プレゼンティーズム」という状態にあるという。


 最近よく眠れないが、病院に行く時間がない、有給を取って行くのもはばかられる、と考えている人は多いように思われる。市販薬として睡眠改善薬もあるが、これは数日程度の一時的な不調を改善するもので、長期的な問題に対応する睡眠導入剤とは違うものである。


 他方で、薬に頼らずテクノロジーで睡眠改善できないかと、多くの企業がトライしている。最近注目を集めているリカバリーウェアもその1つと考えていいだろう。高機能寝具や睡眠系のアプリ、あるいは眠気を誘う音楽や香りなど、様々なアプローチが存在する。これらは環境や習慣を改善することで、間接的に睡眠へ誘導しようとするものだ。


 一方で脳の環境を整えることで睡眠を誘発するという、より直接的な方法論が登場している。米国最大の電子機器の見本市「CES」でも、毎年のように新しいスリープテック製品が登場しているところだが、そんなCESで2025年に「Beauty&Personal care」部門でイノベーションアワードを受賞したのが、韓国LEESOLが開発した「Sleepisol Light」である。


 韓国ではSleepisolがシリーズとして数年前から複数の製品が販売されており、年間売上約10億円規模へと成長しているという。その最新モデルが「Sleepisol+」で、日本でも今年6月から販売が開始された。


 Sleepisol+は、頭部へ装着して脳波環境を整えることで、睡眠の質改善、リラックス、集中力向上などをサポートする。今回は1週間ほどテストする機会に恵まれたので、一体どういうものなのか試してみた。


●どういう仕組みなのか


 Sleepisol+は、一見するとカチューシャのような形状だが、頭の上に乗せるのではなく、おでこのあたりに装着する製品である。内側には皮膚に接触する電極のようなものがあり、ここから微弱電流を流す。


 ご承知のように、脳からは脳波という微弱な電気信号が発生しており、脳のコンディションに応じて発生する周波数が違う。深い睡眠状態の時はデルタ波、リラックスしている時はアルファ波、などという話はなんとなく聞いたことがあるのではないだろうか。基本的にこれらは周波数で分類されており、デルタ波からガンマ波まで5段階に分けられている。ただし脳波は1つの周波数しか出ないわけではなく、複数の周波数が同時に出ている。どれが支配的か、という話である。


 Sleepisol+は、額の表面に配置した電極から微弱な電気刺激を与え、皮膚を介して脳へ刺激を伝えることで、脳波の同調を促すという仕組みだ。 もともとは「CES(Cranial Electrotherapy Stimulation)」(頭蓋電気刺激療法)という療法があったが、LEESOLではそれを土台にした「CS-tACS」(微細経頭蓋交流刺激)という独自の脳波同調技術で、特許を取得している。ソウル大学病院とLEESOL共同で行われた24年の臨床試験では、6週間の使用で有意な結果が認められたという。このCS-tACSにより微弱な電気刺激を伝え、脳波同調(Brainwave Entrainment)を促すことで、睡眠に適した状態への移行をサポートするという。


 Sleepisol+は、本体には電源ボタンがあるのみだが、スマートフォンとBluetooth接続することで専用アプリでコントロールできる。動作としては、電気信号のタイプを変えることで、「睡眠」「ヒーリング」「ストレス」「フォーカス」の4モードに切り替えできる。また電流強度や1回の使用時間、利用中に音楽や環境音を流すといった機能もある。


 睡眠に使う場合は、眠る2時間前ぐらいから、1回30分、2回程度使うことが推奨されている。睡眠中に使用するものではないという点に留意していただきたい。


 充電は専用クレードルがあり、両方の先端を穴に差し込むことで充電が行われる。


 実際に装着してみると、よくある低周波治療器のようにビリピリとした刺激があるわけではない。なんとなく何かが出ているような気がする……という程度である。


装着して数分経つと、目の前がピカピカ光るような現象が起こる。これは実際にSleepisol+が光っているわけではなく、Sleepisol+から流れる微弱な電流による刺激を視神経が感じることで、装着者本人にのみキラキラした光のようなものが見える「閃光現象」というものだそうである。


 これは使用時の体調や肌状態によって出たり出なかったりするもので、特に異常ではないという。まあこれが感じられたら、実際に微弱電流が出ているという証拠にはなる。


 ここ1週間ほど睡眠前に30分間装着し、寝付くというのを繰り返しているが、確かに入眠までの時間は短くなっている。いつもはベッドに入ってニュースを読んだりパズルゲームをしたりして眠くなるのを待つのだが、Sleepisol+を使うようになって、ゲーム中に耐えられず寝落ちするようになった。


 もう1つ効果があるなと思ったのは、二度寝の時である。明け方5時とか6時にトイレに起きたりすると、もう外は白み始めているし、そこからもう寝られなくなって、ベッドに入るが起きるわけでもない、という無駄な時間を過ごすことも多い。


 そんなときにSleepisol+を使うと、30分後にはすんなりと二度寝に突入できる。個人的にはここが一番恩恵が大きかった。


●Sleepisol+の効果的な利用法


 Sleepisol+の効能は、スムーズに入眠できるということに尽きる。その一方で誤解されがちなのが、睡眠の質はまた別の要素が絡むということである。


 例えば夜中に寝苦しくて目が覚めてしまうみたいなケースは、Sleepisol+では対応できない。先日実家に用事があって宮崎市に帰省したのだが、うっかり常用している点鼻剤を忘れてしまった。筆者は慢性的な鼻炎があり、寝る前に点鼻剤を使わないと夜中に鼻が詰まって目が覚めてしまうのである。


 こうした、身体のコンディションが整っていない場合に目が覚めてしまうのは、Sleepisol+の効能とは関係がない。暑い寒いとか、体が汗ばんでベタベタするみたいな寝苦しさがあると、せっかくSleepisol+で早く寝られても、その恩恵が少ない。睡眠のコンディションを整えた上で、Sleepisol+を加えるというのが理想的だ。


 Sleepisol+には睡眠以外にも、「ヒーリング」「ストレス」「フォーカス」というモードがある。筆者の仕事は執筆業なわけだが、執筆に集中できればすぐに終わる短い原稿も、気が散って他のことに手を出してしまい、なかなか終わらないということがある。


 先日もこうした状況に陥ったので、「フォーカス」モードを試してみた。使用中は睡眠と同じく、何か体感として感じられるわけではない。


 使用後には集中して仕事ができたことは事実である。ただそれがSleepisol+の効果なのか、あるいはそれを使ったことで効果があるはずという先入観があるからなのかは、判断する材料がない。睡眠という無意識な生理現象と、集中するという意識的なアクションでは検証方法も違ってくるはずで、科学的な検証は困難だろう。


 ただいずれの理由だとしても、仕事が早く終わったという結果は出ている。仮に気のせいだとしても、「鰯の頭も信心から」というように、本人にとって効果があるのならそれでいいという考え方もできる。


 電気信号によって脳波を云々……と聞くと、多くの人は大丈夫なのそれ? と疑ってかかることだろう。だがいわゆる低周波治療器のように、身体に感じられるような強い刺激はなく、動作しているのかしていないのかも感じられない程度の微弱電流である。アプリを見て初めて動作してるんだと確認が取れる程度である。


 現在公式サイトでは発売記念として、効果がなければ3週間以内に100%返金保証するというキャンペーンを実施している。3週間もあれば、効果の有無は確認できるだろう。2万9700円とそれほど安い金額ではないが、入眠で悩んでいる方には新しい選択肢ができたといえる。



    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定