

いきなりの爆弾発言に私は慌て、返事に詰まってしまいました。リコが聞いてきたのは、私の「ファーストキス」についてだったのです。家族3人での平和な夕飯どきにする話じゃありません。しかも隣にはケンジがいるというのに……!


ケンジは遠い目をしながら話をそらそうとします。そして気まずさがピークに達すると、「テレビの調子が〜」とか何とかいいながらそそくさと逃げていきました。好奇心の塊みたいなリコは、そんな様子には気付かず質問を続けます。


そういう話は、まだリコには早すぎると思っていました。けれど学校ではまわりのマセている子たちから、自然とそういった話題を耳にすることがあるようです。ファーストキスどころか「キスの次は?」と言われて、私は焦ってしまいました。
「いつかお母さんから話すから、今はとにかくご飯を食べなさい!」そんなふうに力技でねじ伏せ、私はなんとかその場をしのぎました。しかし私の心臓はまだすごい速さで脈打っています。
リコももう、お友達とそういう話をするようになったのか……。本当に驚いてしまったのでした。
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