大会連覇を達成したチーム三菱ラリーアート アジアクロスカントリーラリー2026 8月15日、タイのピッサヌロークを拠点に『第31回ムサシ・アジアクロスカントリーラリー2026(AXCR)』の競技最終日となるレグ6が行われ、首位で最後の一日を迎えたチーム三菱ラリーアートの田口勝彦/保井隆宏組(106号車ミツビシ・トライトン)が総合優勝。増岡浩総監督が率いる三菱ラリーアートは大会2連覇を果たした。
■ハイラックス駆るマナ・ポーンシリチャードが連続ベストで猛追
9日(日)にパタヤで開幕して以来、翌10日(月)から連日熱い戦いが繰り広げられてきた2026年のAXCRもいよいよフィナーレ。最終日は、今大会のフィニッシュ地点であるピッサヌロークを出発し、同地に戻ってくる239.32kmのループコース上に設定された58.62kmのスペシャルステージ(SS)で争われた。
このSS6は、6日間でもっとも短いステージとなったが、北東部の山岳地帯を駆け抜けるコースの道は荒れておりショートステージといえど油断はできない。そんなSS6に一番手スタートで飛び込んでいったのは、レグ3で総合トップに立って以来、一度もポジションを譲っていない田口/保井組だった。
田口が駆るミツビシ・トライトンは、同ステージを3番手タイムとなる1時間08分36秒で走破。これに対し前日のSS5で今大会2度目のステージベストを刻み、総合でも2番手に順位を上げてきたマナ・ポーンシリチャード(トヨタ・ガズー・レーシング・タイランド/102号車トヨタ・ハイラックス・トラボ)は、1時間05分40秒と田口組のタイムを上回る一番時計を記録した。
しかし、レグ5終了時点でついていた5分21秒のタイム差を逆転するには至らず。結果、田口/保井組が2分25秒差で逃げ切りに成功し見事、AXCR挑戦4年目で初の総合優勝を果たすこととなった。日本人ドライバーの優勝は2023年の青木拓磨以来、3年ぶり。日本人ペアによる総合優勝は史上初だ。
トップと10分02秒差の総合3位には、最終日もステージ4番手タイムと好ペースをみせたディツァポン・マニーン(いすゞ・スパン・トレーン・チタニウム・ヨコハマ・ネクスター・ラリー・チーム/105号車いすゞD-MAX)が入り、AXCR初出場ながらSS1でのステージ優勝を含む計4回のトップ5フィニッシュで存在感を放った鎌田卓麻/柳川直之組(チーム・テイン/120号車トヨタ・ハイラックスGRスポーツ)が大健闘の4位に。
T2A-Dクラスを制したベイリー・コール(フィーリック・イノベーション・モータースポーツ/103号車フォード・ラプター)が総合5位となったことで、総合トップ5に4メーカー/5車種が並ぶ結果となっている。また6位以下、10位までに4組の日本人クルーが名を連ねており、今大会での日本人選手の層の厚さを物語る。
新田正直/染宮弘和組(トラス・パワー135 TRDハイラックス/135号車トヨタ・ハイラックス)はSS6を9番手タイムで走りきり、総合6位でフィニッシュ。番場彬/藤田めぐみ組(クスコ・レーシング/119号車ミツビシ・トライトン)は、T2A-Dクラス2位のマイケル・フリーマン(フィーリック・イノベーション・モータースポーツ/121号車フォード・ラプター)に次ぐ総合8位につけ、T1Gクラスにエントリーした和田智弘/伊神敬太郎組(ショウワガレージ・レーシング×トーヨータイヤ/115号車スズキ・ジムニー・シエラ)は総合9位でクラス優勝を果たした。
そして、ふたりのタイ人コドライバーと王座奪還に挑んだ青木拓磨(ジオランダー・フォーチュナーtakuma-gp/112号車トヨタ・フォーチュナー)がトップ10を締めくくっている。
■アジアクロスカントリーラリー2026 暫定総合結果(トップ10)
Pos./No./Class/Driver/Team/Car/Time/Gap
1/106/T1D/田口勝彦/チーム三菱ラリーアート/ミツビシ・トライトン/12h58'20
2/102/T1D/マナ・ポーンシリチャード/トヨタ・ガズー・レーシング・タイランド/トヨタ・ハイラックス・トラボ/02'25
3/105/T1D/ディツァポン・マニーン/いすゞ・スパン・トレーン・チタニウム・ヨコハマ・ネクスター・ラリー・チーム/いすゞD-MAX/10'02
4/120/T1D/鎌田卓麻/チーム・テイン/トヨタ・ハイラックスGRスポーツ/14'50
5/103/T2A-D/ベイリー・コール/フィーリック・イノベーション・モータースポーツ/フォード・ラプター/56'46
6/135/T1D/新田正直/トラス・パワー135 TRDハイラックス/トヨタ・ハイラックス/1h10'10
7/121/T2A-D/マイケル・フリーマン/フィーリック・イノベーション・モータースポーツ/フォード・ラプター/1h10'15
8/119/T1D/番場彬/クスコ・レーシング/ミツビシ・トライトン/1h27'46
9/115/T1G/和田智弘/ショウワガレージ・レーシング×トーヨータイヤ/スズキ・ジムニー・シエラ/1h39'52
10/112/T2A-D/青木拓磨/ジオランダー・フォーチュナーtakuma-gp/トヨタ・フォーチュナー/1h50'28
[オートスポーツweb 2026年08月16日]