「Pixel 11/11 Pro」は何が進化した? Pixel 10シリーズとスペックを比較する 実は“値下げ”の機種も

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2026年08月16日 09:30  ITmedia Mobile

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左からPixel 11、Pixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XL、Pixel 11 Pro Fold

 Googleが8月12日(日本時間)、スマートフォンの新モデル「Pixel 11」シリーズを発表した。同日から予約を受け付け、8月20日に発売する。販売はGoogle ストアに加え、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルからも行われる。また、今回から初めて、一部の量販店において SIMフリーモデルが購入できるようになる。


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 この記事では、Pixel 11/11 Pro/11 Pro XLの3機種が、1年前のPixel 10/10 Pro/10 Pro XLから何が変わったのかを、公表されているスペックをもとに整理していく。なお、折りたたみの「Pixel 11 Pro Fold」も発表されているが、ターゲットやカテゴリーがストレートタイプのスマートフォンとは大きく異なるため、今回は対象から外している。


●シリーズ共通の進化はTensor G6と「Gemini Intelligence」


 Pixel 11シリーズ3機種に共通する変更点は、プロセッサが「Tensor G5」から「Tensor G6」になったことだ。Googleの説明によると、Tensor G6はCPU性能を引き上げてWebブラウジングを25%高速化し、アプリの起動速度を15%向上させたとのことだ。TPUの計算能力は50%高まり、最新のGemini Nanoモデルと連携することで、オンデバイスAIタスクを最大3.5倍高速に処理しながら、エネルギー消費量は最大3.5分の1に抑えるとしている。製造プロセスはTSMCの3nmだ。


 セキュリティコプロセッサは「Titan M2」から「Titan M3」に更新された。OS/セキュリティ/Pixel Dropのアップデート提供期間は7年で、前世代から変わっていない。プリインストールされるOSはAndroid 17で、Pixel 10シリーズのAndroid 16から1世代進んだ形だ。


 ソフトウェア面では、AIアシスタント機能「Gemini Intelligence」を軸にした新機能が追加された。動きのある被写体を1タップで自動撮影する「マジックキャプチャー」「ナチュラル」「シャドー」などから選べる「カメラスタイル」、テレプロンプターやストーリーボードを備えた「クリエイター スイート」などが並ぶ。


●Pixel 11とPixel 10:最小ストレージが256GBになり、価格は下落


 標準モデルのPixel 11は、本体サイズは72(幅)×152.8(高さ)×8.6(奥行き)mmで、Pixel 10と完全に同じだ。ただ、全く同じというわけではなく、背面のカメラバーの厚みはPixel 10と比べて薄くなっているようだ。重量も204gから197gになり、7g軽くなっている。


 カラーバリエーションはFrost、Pistachio、Hibiscus、Obsidianの4色。Pixel 10のIndigo、Frost、Lemongrass、Obsidianに対し、FrostとObsidianが継続、PistachioとHibiscusが新たに加わった形だ。


 ディスプレイは6.3型のActuaディスプレイで、解像度は1080×2424ピクセル、422ppi。リフレッシュレートは60〜120Hz、最大輝度2000ニト(HDR)、ピーク輝度3000ニトとなっている。これらの項目はPixel 10と全て同じ値で、ディスプレイについては世代間の差がない。


 プロセッサはTensor G6になったが、メインメモリは12GBでPixel 10から据え置きだ。一方でストレージ構成は128GB/256GBから256GB/512GBに変わり、128GBモデルが姿を消した。


 バッテリー容量は4970mAhから4985mAhになった。標準値で15mAhの増加なので、実用上の差はほぼないだろう。駆動時間の公称は30時間以上で変わっていない。


 充電に関しては、有線は30W以上の充電器で約30分に55%まで充電できるという点は据え置きだが、ワイヤレス充電(Pixelsnap)はQi2認証の最大15WからQi2.2認証の最大25Wに引き上げられた。


 カメラを比較すると、広角は4800万画素/F1.70で画素数もF値も変わらないが、センサーサイズが1/2型から1/1.56型に大型化し、光の取り込み量が56%向上したとのことだ。一方、超広角は1300万画素/F2.2/1/3.1型、望遠は1080万画素/F3.1/1/3.2型の光学5倍で、いずれもPixel 10と同じ仕様だ。なお、超解像ズームの最大倍率は20倍から30倍に伸びているが、これは望遠側のセンサーが強化された結果ではなく、デジタル処理側の改善によるものだ。


 インカメラは1050万画素/F2.2/95度で据え置き。通信面もWi-Fi 6E、Bluetooth v6で変わらず、UWBは前世代同様に搭載されない。


 価格は、256GBモデル同士で比較すると14万3900円から13万6800円になり、7100円安くなった。ただしシリーズの入り口という意味では、12万8900円(128GB)から13万6800円(256GB)になったので、7900円上がっている。容量あたりの単価は下がったが最低価格は上がった、という見方が正確だろう。128GBで足りていた人にとっては値上げに映るはずだ。


●Pixel 11 ProとPixel 10 Pro:ピーク輝度3600ニト、ただしメモリは12GBに


 続いてPixel 11 ProとPixel 10 Proの比較を見ていこう。本体サイズは72(幅)×152.8(高さ)×8.6(奥行き)mmから71.9(幅)×152.7(高さ)×8.4(奥行き)mmになり、0.2mm薄くなった。重量は207gから204gで3g軽い。数値としては小幅な変化だ。


 ディスプレイは6.3型のSuper Actuaディスプレイ(LTPO有機EL)で、解像度1280×2856ピクセル、495ppi、1〜120Hzの可変リフレッシュレート。ここまではPixel 10 Proと同じだが、ピーク輝度が3300ニトから3600ニトに上がった。カバーガラスはGorilla Glass Victus 2で、耐傷性は前世代の2倍以上になったとのことだ。


 メインメモリとストレージは変化があり、Pixel 10 Proは256GBモデルも512GBモデルもメインメモリが16GBだったが、Pixel 11 Proでは256GBモデルが12GB、512GBと1TBモデルが16GBという構成に変わった。ストレージは256GB/512GBの2構成から、256GB/512GB/1TBの3構成に増えている。


 オンデバイスAIの処理が売りのシリーズで搭載メモリが減るのはマイナス要因だろう。メモリ16GBが必要ならストレージ512GB以上を選ぶことになり、その分の負担は増える。


 バッテリー容量は4870mAhから4850mAhで、20mAhの微減。駆動時間の公称は30時間以上で据え置きだ。充電は有線が30W以上で約30分に55%と変わらず、ワイヤレスはQi2認証の15WからQi2.2認証の25Wになった。標準モデルと同じく、ワイヤレス側が強化された形だ。


 カメラは、広角が5000万画素/F1.68/1/1.3型、超広角が4800万画素/F1.7/1/2.51型でいずれも据え置き。変わったのは5倍望遠で、4800万画素/F2.8のままセンサーサイズが1/2.51型から1/1.95型に大型化し、光の取り込み量が30%向上したとのことだ。超解像ズームの最大倍率は100倍から120倍になった。インカメラは4200万画素/F2.2/103度で変わらない。


 一方で、廃止された機能もある。Pixel 10 Pro/10 Pro XLの仕様に記載されていた温度センサーが、Pixel 11 Pro/11 Pro XLでは搭載されていない。代わりに、「HiLight」が追加された。背面のマルチカラーLEDを光らせることで、画面を伏せたままでも誰から着信しているのかが分かるという仕組みだ。ただし発売時点では電話アプリやGeminiのみの対応となる。


 Wi-Fi 7、Bluetooth v6、UWBといった通信面は据え置きだ。


 価格は256GBモデルが17万4900円から17万4800円、512GBモデルが19万4900円から19万4800円と、いずれも100円下がっただけの実質据え置き。加えて1TBモデルが23万4800円で新設された。


●Pixel 11 Pro XLとPixel 10 Pro XL:1万4900円の値上げをどう見るか


 Pixel 11 Pro XLとPixel 10 Pro XLの比較では、本体サイズは76.6(幅)×162.8(高さ)×8.5(奥行き)mmから76.5(幅)×162.7(高さ)×8.5(奥行き)mmで、ほぼ同じ。重量は232gから226gになり、6g軽くなった。ディスプレイは6.8型のSuper Actuaディスプレイで、解像度1344×2992ピクセル、486ppi。ピーク輝度はProと同じく3300ニトから3600ニトに上がった。


 メインメモリとストレージの構成もProと共通で、256GBモデルが12GB、512GBと1TBモデルが16GB。前世代は全構成16GBだったので、こちらも最小構成ではメモリが減っている。


 バッテリー容量は5200mAhから5115mAhになり、85mAh減った。数値としては後退だ。充電は45W以上の有線で約30分に70%から75%になり、ワイヤレスはQi2認証の25WからQi2.2認証の25Wへ。出力の数値は同じだが、公称では約17%高速化しているとのことだ。カメラの構成はProと共通で、温度センサーが省かれた点も同じだ。


 価格は256GBモデルが19万2900円から20万7800円、512GBモデルが21万2900円から22万7800円で、いずれも1万4900円の値上げとなる。1TBモデルは26万7800円だ。



このニュースに関するつぶやき

  • 基本的に他社のフラグシップ(ハイエンド)機と比べると前世代くらいのスペックしかなかったpixelシリーズだけど漸く追いついた感じかな。値段も追いついてしまった。
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