【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬
【クラフティプロスペクター】
ミスタープロスペクターは、フロリダで種牡馬入りしたあと、産駒成績の優秀さを買われて馬産の中心地ケンタッキーへ移り、世界的な大種牡馬へとのし上がっていきました。クラフティプロスペクターは、ファピアノ、ミスワキ、コンキスタドールシエロと並び、ミスタープロスペクターがフロリダ時代に送り出した大物産駒です。
通算成績は10戦7勝。条件戦とはいえ後続を20馬身ちぎったほどのスピードの持ち主で、G1のガルフストリームパークHではクビ差2着となりました。脚部不安に悩まされていたこともあり、大舞台で活躍する前に引退しました。
種牡馬としては成功を収め、デヴィアスコーズ(シガーマイルH)、クラフティフレンド(フォアゴーH)、クラフティシーティー(サンラファエルS)をはじめコンスタントに重賞勝ち馬を出しました。フロリダで種牡馬となりケンタッキーへ栄転、というルートは父と同じです。とくに日本での成績が素晴らしく、アグネスデジタル(天皇賞(秋)、マイルCS、安田記念、フェブラリーS、香港Cなど)、ストーンステッパー(根岸S、ガーネットS、群馬記念)、レディステラ(フェアリーS)、トキオクラフティー(東京盃、クラスターC)、ゴールデンチェリー(クラスターC)などの活躍馬を出しました。JRAで出走した52頭中42頭が勝ち上がっています。
娘のクラフティワイフは名繁殖牝馬となり、直系の子孫からトーセンジョーダン、カンパニー、タスティエーラ、ロデオドライブなど多くの名馬が誕生しています。
この他、母の父にクラフティプロスペクターを持つ馬から、サンカルロ、オールブラッシュ、アグネスジェダイ、2代母の父に持つ馬から、イスラボニータ、オーロマイスター、アンジュデジールなどが出ています。
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「種付け頭数10位タイまでに占めるサンデー系の割合は?」
2026年の種付け頭数はまだ出ていないので、昨年の統計を見ると、1位パレスマリス(237頭)から10位タイのタワーオブロンドンとシスキン(いずれも188頭)までの計11頭の内訳は、サンデー系4頭、非サンデー系7頭です。種付け頭数の合計は、サンデー系が808頭、非サンデー系が1428頭です。
一方、種付け料の平均は、サンデー系が1325万円、非サンデー系が約533万円です。サンデー系は、イクイノックス、ドウデュース、ジャスティンミラノ、キタサンブラックという大物揃いなので、種付け料の平均では非サンデー系を上回っています。