
千葉市中央区の地下に広がる巨大な空間。雨水を一時的に貯める貯留槽です。先週、千葉県を襲った記録的な豪雨で、街は冠水し、死者も出ました。
死者13人 千葉豪雨 大規模冠水時“巨大”地下施設で何がそのとき地下では…
千葉市の担当者
「上の方まで草木が来ているので、もう水が満杯になった」
千葉市中央区にある公園の足下に広がるのが、去年7月から運用が始まった「宮崎雨水貯留槽」です。
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千葉市 雨水対策課 根木義治 課長
「道路上の水路から入ってくる水が(直径)1350ミリの管を通り、貯留槽に水が入ってくる仕掛け」
この貯留槽の容量は、25メートルプール28杯分。千葉市内には、同様の施設があわせて3つあり、プール54杯分の水が貯められますが、今回の豪雨ではすべて満水になり、水があふれました。
「想定以上の雨が降ったということで、本当に歯がゆい思いでいっぱいです」
死者が新たに2人増え、13人となり、いまだ1人が行方不明になっている千葉県。
「全滅です」住民が苦慮 室外機の水没でエアコン使えず喜入友浩キャスター
「フェンスは水の勢いで根本から崩れてしまっています。さらに、隣のアスファルトもめくれてしまっています。自動車は故障しているのでしょうか、修理が行われているもようです」
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住宅の床上・床下浸水も2300棟以上となっていますが、中でも住民の頭を悩ませているのが…
喜入友浩キャスター
「エアコンの室外機は土台から崩れてしまっています。作動音もしていない状況です」
多くの住宅で室外機が故障し、エアコンが使えなくなっているのです。
住民
「こっちも全滅なんですよ。全部濡れてますよね、室外機が」
こちらの住宅では、1階のエアコンの室外機が水没しました。
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住民
「クーラーないとだめですよね、うちわと扇風機くらいじゃもう。参りました」
スポットクーラーを購入し、一時的に暑さをしのいでいますが、効果は限定的。ただ、一度水没した室外機をそのまま使うわけにはいかないと話します。
住民
「例えこれが使えたとしても、廃棄はしちゃおうかなと。だましだまし使ってても、時間の問題だと思いますし。何より火災。危ないなというのもあるから、買い換えにはなる」
日差しが照りつける中、棚やごみ袋などをトラックに積み込む人々。中には、大量の絵本や一輪車も。
浸水被害から5日、連日片付けを行なっている保育園。復旧にはまだ時間がかかりそうです。
大竹保育園 成島麻美子 園長
「中をまず高圧洗浄で丸洗いをして、洗剤で拭いて水拭きをして、空拭きをして乾燥させて、乾燥したら消毒をまいて、またさらに乾燥させるという手順」
この保育園は浸水が起きやすい場所にあり、2019年、2023年に次いで、今回が3度目の被害だといいます。
大竹保育園 成島麻美子 園長
「保育園も建てる時に上にあげ建てているが、それをどんどん上回ってきている。万が一、次回があったらどうなっちゃうのかな」
地震の被災地にも、18日は強い日差しが。熊本県宇城市や八代市などで猛暑日を観測しました。
地震発生から3週間。災害関連死の疑いがある人を含めて39人が死亡、いまだ3050人が避難生活を余儀なくされています。
宇城市の住民
「暑さは本当に毎日、燃えるような暑さで大変。けれども耐えるしかないと思っている」
炊き出しを行っていたのは地元の「ラーメン店」。でも、提供するのは「冷やしうどん」です。
“どうしても現地に行けない”という大阪の食品会社から提供を受け、特別にふるまっているといいます。
今後も被災地で続く暑さ。ただ、県内では7380戸で断水が続いています。
八代市の理容室に18日、1人の客が訪れていました。「顔そり」、次は「シャンプー」ですが、断水しているため、水が必要ないドライシャンプーを使っていました。
震災後、水が徐々に濁り、出なくなったといいますが、こちらの理容室は県が発表している断水世帯には含まれません。
そのわけは、「井戸水」だからです。断水7380戸というのは上水道に限った数字で、井戸水を使用して断水している世帯は含まれていないのです。
八代市では少なくとも4400世帯が井戸水を使っていますが、井戸を修理できる業者は少なく、費用も高額になるといいます。
理容もりもと 森本由美子さん
「井戸修理業者から『10月まで仕事が詰まっている』ので、それ以降と言われた」
そして、断水の状況は場所によって様々。こちらの公民館では、出てきたのは黒く濁った水です。
国や県、八代市は、井戸の不具合の原因について、19日に本格的な調査を始める方針です。
坂口愛美 気象予報士:
8月18日は、全国的に晴れて気温が上がりましたが、35℃以上の猛暑日の地点は九州に集中していました。全国最高気温ランキングの上位には九州の各地が入っていて、熊本では36.6℃となっています。
熊本では19日、20日まで体温超えの危険な暑さが続きそうで、19日に38℃を超えれば2週間ぶりとなります。
日本の南には台風になってもおかしくないような雲の塊が3つあります。高気圧に覆われて晴れていることに加え、沖縄付近にある熱帯低気圧の熱い空気が、一部九州にも入り込んでいるため、九州でここまでの暑さとなっていて、この状況がしばらく続きそうです。
さらに、今後は雨にも注意が必要となりそうです。
日本の北側には、大陸に伸びる雲の帯「秋雨前線」があり、週末にかけて南下してきます。
21日から22日にかけて、千葉や東京では雨の予想となっています。熊本は曇りの予想で、少し暑さが落ち着きそうです。
千葉・東京の雨は大雨にはならない見込みですが、前線の南側に蒸し暑い空気が溜まっているため、大気の状態が不安定で発雷確率は全国的に高くなっています。
豪雨のあった千葉を含め、局地的に雷を伴って降り方が強まる恐れもあるため注意が必要です。
