
採用面接において、専門的なスキルや熱意ではなく、思わぬ特技が評価されることもある。しかし、それが医療の現場だとしたらどうだろうか。
関東在住の30代男性(医療・福祉・介護)から、新卒のころに経験したという、信じられない面接のエピソードが寄せられた。現在は病院で理学療法士として働く男性だが、問題の面接を受けたのは「東日本大震災の1週間後」のこと。ある個人病院の面接だった。(文:篠原みつき)
「国家試験はどうだったの?」不穏な空気に
面接の前半は「なんでこの病院を選んだんですか?」「脳神経外科病院に興味あるんですか?」「好きな本は?」「尊敬できる人は?」といった、当たり障りのない質問が続いていた。ところが、途中から面接官の態度が変わり、雲行きが怪しくなっていったという。
「『なんでこんな3月に面接受けに来たの?就職活動遅くない?』など雲行きが怪しい感じになりました。そのあとにも『国家試験はどうだったの?ギリギリだったから採用試験受けに行かなかったんじゃないの?』などやや責められている印象を受けました」
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理学療法士の国家試験は例年2月下旬から3月上旬に行われる。震災直後という混乱した時期でもあり、面接の時期が少し遅くなったとしても無理はないはずだが、嫌味を言われてしまったのだ。
履歴書の「ある1点」に事務長が食いつき…
そのとき男性は「たぶん落ちたなー」と感じていたという。しかし、履歴書の「ある1点」に事務長が食いついてきた。
「あれ、麻雀できるの?」
「はい、麻雀は中学生の頃からやっています。オンラインの全国大会で13位取ったことがあります」
すると、事態は急展開を迎える。
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「ちょうどメンツが足らなかったんですよね。4月からよろしくお願いします」
「あ、はい!」
さっきまで不採用にする気満々だった空気からの、まさかの即採用。しかし、男性は腹が立ったという。
「だって、専門職の採用試験なのに『麻雀枠』で採用… 私が4年間学んできたことは一体何だったの?と」
「圧勝しすぎて3回目以降は呼ばれなくなりました」
案の定、そんな謎の採用基準を持つ病院は、内部の環境もやばかったようだ。
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「パワハラを平気でする人が先輩にいたり、タトゥーの入ったリハビリ科の責任者だったりと色々問題がありました」
と振り返る。極めつけは、
「最大の問題は入職後1年半で経営が成り立たなくなりグループ病院に買収されてしまいました」
という結末だ。ちなみに、採用の決め手となった麻雀については、こんな後日談がある。
「麻雀に呼ばれて卓を囲みましたが、圧勝しすぎて3回目以降は呼ばれなくなりました。笑」
事務長としては、都合のいいメンバーを入れたつもりが、思わぬ実力者に返り討ちに遭ってしまったのだろう。やはり面接の違和感は、大事にしたほうがよさそうだ。
※キャリコネニュースではアンケート「ムカついた面接」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6YW7APDF
