現実の「博多大学」開学ならず 延期重ね設置計画を断念、マンガファンからは惜しむ声も

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2026年08月20日 15:40  おたくま経済新聞

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現実の「博多大学」開学ならず 延期重ね設置計画を断念、マンガファンからは惜しむ声も

 福岡市内で開学準備が進められていた「博多大学(仮称)」について、一般社団法人博多大学設立準備会は8月20日までに公式サイトを更新し、大学の設置計画を断念したと発表しました。


 博多大学はデータサイエンス学部を置き、データサイエンティストやデータアナリスト、データエンジニアなどの育成を目指していた4年制大学。開学予定を何度か変更し、最終的には2027年4月の開学を目指していました。


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 公式サイトに掲載された「博多大学(仮称)設置計画断念のお知らせとお詫び」によると、設立準備会は、近年の18歳人口の減少をはじめ、大学設置を取り巻く環境が一層厳しさを増しているとして、「諸般の状況について慎重に検討を重ねた結果」、設置計画を断念したと説明。進学先として検討していた生徒や保護者、高校関係者、就任予定だった教員などに謝罪しています。


■ 開学予定は「2025年→2026年→2027年」

 博多大学の開学計画は、これまでたびたび変更されてきました。


 大学改革支援・学位授与機構が2023年7月に公表した「大学・高専機能強化支援事業」の資料では、博多大学について「2025年4月」に開学する計画とされていました。入学定員160人、収容定員640人のデータサイエンス学部データサイエンス学科を設置する構想で、同年10月末には文部科学省へ設置認可を申請しています。


 その後、この申請を取り下げ、2024年10月末には開学予定を「2026年4月」として改めて設置認可を申請。同じ月には福岡市博多区麦野で、学部棟となる1号館の本体工事も始まりました。


 ところが2025年6月、開学をさらに1年延期し、「2027年4月」を目指すと発表。理由については、開学までの準備不足に加え、学部棟の工事中に予期せぬ地中障害が見つかり、工期を修正したことで就任予定教員の研究室準備が開学までに整わない見込みとなったことなどを挙げていました。


 その後も2027年4月の開学に向けた手続きは進められ、2025年10月末には改めて大学設置認可を申請。文部科学省が同年11月10日に公表した「令和9年度開設予定大学等認可申請一覧」にも、博多大学データサイエンス学部データサイエンス学科が、入学定員160人として掲載されています。


 なお、博多大学の設置計画は、大学改革支援・学位授与機構の「大学・高専機能強化支援事業」に選定され、2023年9月には博多大学設立準備会に対し、10億885万円の助成金の交付が決定されていました。


■ 「あの校舎どうなる?」 漫画の“博多大学”実現を惜しむ声も

 今回の発表を受け、ネット上で気にされているのが、すでに建設が進められてきた校舎の今後です。


 博多区麦野に建設が進められてきた学部棟は、6階建て、延べ床面積約5000平方メートル。大学側は、専門教育の中心となる施設として大講義室や演習室、研究室などを設ける計画を公表していました。


 しかし、現在公表されている設置計画断念のお知らせでは、こうした施設を今後どのように扱うのかについては触れられていません。このためネット上では、「あの校舎はどうなるんだ」と、その行方を気にする声が出ています。


 一方、別方向から今回のニュースを惜しむ人たちもいます。


 福岡・博多を舞台にした、うえやまとちさんの漫画「クッキングパパ」には、「博多大学」という架空の大学が登場します。現実世界で同名の「博多大学」の設立計画が進んだことで、作品を知る人の間では以前から「クッキングパパの世界が現実になる」といった形でも注目されていました。


 そのため今回の設置計画断念には、現実の「博多大学」がついに誕生すると思っていたのに、と惜しむ反応もみられます。


■ 「架空大学ネタかと思った」 あまりにシンプルな公式サイト

 そして、もう一つ独特なのが「そもそも本当にあった大学の計画なの?」という反応です。


 現在の博多大学公式サイトは、これまで掲載されていた大学案内などに代わり、設置計画断念を知らせる文面が大きく表示される非常にシンプルな状態。「お知らせ」「入学案内」「アクセス」といった各ページも、すでに閲覧できない状態となっています。


 そのシンプルな見た目も相まって、ネット上では、有名な架空大学「国際信州学院大学」のような“架空大学ネタ”だと思った、という趣旨の反応も一部で出ています。


 ちなみに国際信州学院大学は、2018年頃にネット掲示板「5ちゃんねる」のユーザーらによって作られた架空の大学。大学公式風のウェブサイトや教員のSNSなどまで作り込まれ、実在する大学だと勘違いする人が現れたことでも話題になりました。


 もちろん今回の博多大学は架空のネタではなく、実際に文部科学省への設置認可申請が行われ、校舎の建設まで進められていた大学設置計画です。


 「クッキングパパ」の中では存在していた博多大学。現実でも誕生するかと思われましたが、2025年、2026年、2027年と開学予定を変え、認可申請と取り下げを重ねながら進められてきた計画は、学生を迎えることなく幕を下ろすことになりました。


<参考・引用>
博多大学(仮称)「博多大学(仮称)設置計画断念のお知らせとお詫び
独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構「大学・高専機能強化支援事業(博多大学(仮称))」
独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構「『大学・高専機能強化支援事業』令和5年度選定分 交付決定額」
文部科学省「令和5年10月末申請の大学等の設置認可の諮問について」
文部科学省「令和7年10月末申請の大学等の設置認可の諮問について」

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026082007.html

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  • 福岡県には現在55校ほどの大学があるらしい。ここへさらに1校大学を追加する必要性はほとんどないのではないか。
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