日本は医療DXの入口にすら立っていない…松本尚デジタル大臣が明かす医療現場のリアル

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2026年08月21日 21:10  TOKYO FM +

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日本は医療DXの入口にすら立っていない…松本尚デジタル大臣が明かす医療現場のリアル
笹川友里がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00〜20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。8月15日(土)の放送は、デジタル大臣の松本尚(まつもと・ひさし)さんが登場。医療DXの現在と、その先にある未来について話を伺いました。


(左から)笹川友里、松本尚さん


松本尚さんは金沢大学医学部医学科を卒業後、医師免許を取得し、金沢大学医学部附属病院第2外科医員として勤務。2000年に日本医科大学救急医学教室に入局し、准教授、教授を経て、同年10月に第49回衆議院議員総選挙で千葉県第13区から初当選。防衛大臣政務官、外務大臣政務官を歴任し、2025年10月、高市内閣でデジタル大臣に就任しました。

◆救急医としてドクターヘリの普及に尽力

松本大臣は、以前は医師、救急医として活動しており、ドクターヘリの普及に努めた第一人者としても知られています。もともと消化器外科医としてキャリアをスタートさせ、2000年に救急医へ転身します。「消化器外科の先生方って、先輩も後輩も優秀な人がいっぱいいたので、自分の得意分野を身につけないといけないと思って選んだのが救急の世界でした」と振り返ります。

松本大臣は外科医として、ケガをした患者を治療する外傷外科医を目指していました。とはいえ、外傷患者自体の数は少ないため、遠方にいる患者も集約できるような仕組みが必要でした。そこで注目したのがドクターヘリです。「ケガをした人たちを集約する方法としてドクターヘリは非常に役に立つので、普及して使っていけるような状態にしたいなと思ったのが一番大きなきっかけですね」と話します。

さらに、その構想を考えていたタイミングで、松本大臣の上司が病院にドクターヘリの仕組みを導入したこともあり、「これなら自分がやりたいことが同時にできる」と、導入・運用に携わることになりました。

◆コロナ禍を機に政治家へ転身

続いて、救急医から政治家に転身した経緯について伺うと、そのきっかけとして新型コロナウイルスの感染拡大を挙げます。当時、松本大臣は後輩の育成も進み、救急医として第一線から身を引く時期を考えていたといい、「そんななかコロナになって、千葉県庁から『コロナの対応の指揮を執ってください』といったリクエストが来たので、人肌脱いでみようかなという感じで引き受けました」と語ります。

この依頼は決して簡単なものではありませんでしたが、なんとかやり遂げた松本大臣は、その経験を経て、59歳で政治の世界へ転身します。松本大臣は、「救急医としてのやりたいことは先が見えてきたときだったので、思い切って違うことをやれるなという状態ではあったんですね。それは、ある意味運が良かったかもしれません」と振り返ります。

また、当選2回でデジタル大臣にスピード抜擢された理由について、医療での活動だけでなく、日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター長を歴任するなど、組織の運営を通じて培ったマネジメントの経験も評価されたのではないかと話します。

そのうえで、「もちろん、若い頃から政治の世界で経験を積み上げてきた議員の方々もいらっしゃいますし、その中には非常に優秀な方もいらっしゃいますから、それはそれでプロフェッショナルとして大事だと思います。ただ一方で、いろんなキャリアを積み上げてきた人が50歳、60歳になってからこの世界に入ってくることも、政治の世界にとってもすごく大事なことだと思います」と語ります。

松本大臣自身、永田町に身を置きながら「自分の目線は他と違う」と感じることがあるといい、「政治家の集団のなかにも、いろんな属性の人がいるのは当然だと思うし、そのほうが、政治の世界にとっては健全なのではないかと思います」と自身の考えを述べます。

◆データ連携から始まる医療DX

松本大臣が2025年にデジタル大臣に就任した際、「すべての国民にデジタル化の恩恵が行き渡る社会をつくること」を目標に掲げました。また、とりわけ重要視していることの1つに「医療DX」を挙げます。日本の医療制度は世界的に見ても充実しているにもかかわらず、DX化は大きく遅れていると指摘し、高市早苗総理大臣からも、特にこの分野を前進させるよう求められたといいます。

そこで松本大臣は、まず何がどの程度遅れているのかを洗い出し、その解決策を整理することから始めました。そして、患者と医療機関、医療機関同士、さらには医療機関と薬局とのあいだで、必要な医療データを共有できる環境を整えることが最優先だという結論に至ります。

この連携を松本大臣は「医療DXの入口」と位置づけますが、現状はその入口にすら立っていないとし、「まずは医療機関同士でデータの連携ができるような仕組みづくりから始めなきゃいけない。ここは本当に遅れてしまったという感じです」と素直に語ります。

一方、患者側にとって、その入口となるのがマイナ保険証です。松本大臣は、「マイナ保険証を持っていれば、その1枚ですべてのデータ連携がつながっていきます」と説明します。ただし、利用者がそのメリットを実感できなければ、普及も進みません。「マイナ保険証をちゃんと持っていなきゃと思えるような医療DXの世界を作らないと、患者さんがメリットを享受できません。そのためにも、その入口が大事なのです」と力を込めます。

松本大臣は、医療の現場ではAIなどを活用できる場面でも人が担っている仕事がまだまだ多いのが現状だと指摘し、「これからAIを使えば、AIを使った診断や手術の補助ができるようになり、その先には、AIが検査、診断、手術をするような世界にまで広がらないと、医療のDXって完成しないのかなと。ですから、『医療DXを頑張れ』と総理に言われて、何をどこまで頑張ればいいかを考えたとき、入口だけ頑張るのではなくて、もっと深い奥のところまで手をつけて、道をつけるのが僕の仕事じゃないかなと思っています」と語りました。

次回8月22日(土)の放送も引き続き松本大臣をゲストにお迎えします。「誰一人取り残されないデジタル化」を掲げる松本大臣が目指す日本の姿とは?

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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/
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  • 指定難病でも、一般的なスクリーニングでは判らない症例があります。これを異なる医師に理解してもらうのは「患者が死ぬほど丁寧に、詳細に」説明する必要が、毎度あります
    • イイネ!2
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