
“終わった川”と表現されている小川で、慶應ボーイたちとガサガサする動画がYouTubeに投稿されました。生物多様性を終わらせる外来種の大量捕獲が反響を呼び、動画は記事執筆時点で18万7000回以上再生され、4000件を超える高評価を集めています。
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗(たけもとあきら)ch」(@hunter.takemoto)。山の幸や海の幸など、さまざまなものを日本各地で採集し、食べる様子を投稿しています。以前には、夜の駿河湾での釣りや、日本各地に自生する“ジャパニーズバナナ”を食べるための試行錯誤、慶應義塾大学キャンパスでの巨大生物ハントが注目を集めました。
今回は、以前の動画でコラボした慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)「一ノ瀬研究室」の学生さんたちと一緒に、キャンパス近くの小川で外来生物の防除を行います。
この小川でのガサガサ(水辺の水生生物をタモ網ですくって捕まえること)により捕獲が期待できるのは、ウシガエル、アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメなどの特定外来生物や、外来種が多く見られるコイなど。
|
|
|
|
茸本さんが早稲田大学出身ということもあり、「早慶戦」(慶應の学生さんに「慶早戦」と言い直される)形式で外来種ハント対決を実施します。なお、ガサガサをする際は自治体のルールに従う必要があるので、挑戦したい場合はその点に留意してください。
ガサガサするとさっそく網にかかるのはアメリカザリガニ。おもしろいくらいにどんどん獲れます。小さいものもあれば大きなものもあり、脱皮したての柔らかい殻のものもあります。これは、この場所で繁殖していることを意味します。
この大漁っぷりにテンションは上がりますが、喜んでばかりもいられません。獲れるのがアメリカザリガニばかりということは、その侵略性の高さによってこの小川の生物多様性が失われているということ。
慶應の学生さんは「終わった川と呼んでます」と言い、茸本さんも「そうですね。ザリガニの侵略性の高さがやっぱわかりますよ」と同意します。
10メートルほどの範囲を15分から20分ほどガサガサしてひと通り獲り切り、どちらのチームもたくさんのザリガニをゲット。人数が1対4なので慶應大チームの勝利は当然の帰結でした。このあとは獲ったアメリカザリガニを調理して“ザリパ”(ザリガニパーティー)を行います。
|
|
|
|
なお、アメリカザリガニは日本において、「条件付特定外来生物」および「侵略的外来種ワースト100」に指定。在来種の水生植物、水生昆虫類、魚類、カエル類などへの被害が出ているため、野外に放したり逃がしたりする行為は法律で禁止されています。また、捕獲・飼育・無償譲渡は可能ですが、販売・頒布・購入は禁止されています(参考:環境省「日本の外来種対策」)。
アメリカザリガニはきれいに洗浄して、大きなものを「麻辣小龍蝦(マーラーシャオロンシア)」という中華風炒め煮に、小さいものは炒飯にします。ここは“野食ハンター”茸本さんの腕の見せ所です。なお、ザリガニには寄生虫リスクがあるのでしっかり火を通す必要があります。
麻辣小龍蝦は香辛料のおかげもあって臭みがなくおいしい仕上がりに。自分で殻を剥いて食べますが、ミソの横に泥まみれの胃袋があるので茸本さんはそこは避けて食べているそうです。
一方、小さなザリガニがたっぷり入った炒飯はエビ炒飯のような味。ザリガニがいいアクセントになっていて、加えた山椒もよくマッチしています。慶應大の学生さんたちも舌鼓を打っていました。
世代を超えてアメリカザリガニの脅威とともに戦う姿に、「素晴らしい取り組みですね」「若い世代がこれだけ外来種問題に関心を持ってくれることを非常に頼もしく感じます」「慶應ボーイ達が環境保全を頑張っている姿に心打たれます」「ザリパが流行るといいですね!」「ザリガニって増えちゃうから困るんです」「恐ろしいですね」というコメントが寄せられています。
|
|
|
|
茸本さんはYouTubeのほか、X(Twitter/@tetsuto_w)でも情報を発信中。全国各地に存在する、マニアックな食材を食べる様子を見ることができます。
動画提供:YouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗(たけもとあきら)ch」(@hunter.takemoto)
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。