27日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比108.04ポイント(0.42%)安の25544.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.36ポイント(0.61%)安の8481.48ポイントと反落した。売買代金は1253億1760万香港ドルにやや縮小している(26日前場は1399億1730万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国の景気不安が改めて意識されたほか、米金融政策を巡る不透明感も重しとなっている。寄り付き直後に中国で公表された7月の工業企業利益総額は前月同月比で11.2%増にとどまり、伸び率は6月の15.1%から縮小した。増加率の縮小は3カ月連続となる。一方、米商務省が26日公表した7月の米個人消費支出(PCE)物価指数が3.7%上昇と市場予想(3.6%上昇)を上回り、米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を上回る状況が長期にわたって続いた。FRBが利上げを急ぐ可能性も指摘されている。また、開催中のジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)で28日、ウォーシュFRB議長が講演を行う。金融政策動向についての言及が気がかりだ。
ただ、下値は限定的。半導体・人工知能(AI)産業の拡大期待が支えだ。半導体大手の米エヌビディアが報告した5〜7月期決算では、売上高が前年同期比で2.1倍、純利益も2.3倍と四半期ベースとしてはそろって過去最高を記録。8〜10月期の売上高見通しも予想を上回った。ハンセン指数もプラス圏で推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が3.2%安、中国政府系酒造大手の華潤ビールHD(291/HK)が3.0%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が2.9%安と下げが目立った。
セクター別では、自動車が安い。北京汽車(1958/HK)が5.3%、長城汽車(2333/HK)が3.4%、小鵬汽車(9868/HK)が3.1%、蔚来集団(9866/HK)が2.7%ずつ下落した。
中国の金融セクターもさえない。中国農業銀行(1288/HK)が2.5%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.3%安、新華人寿保険(1336/HK)が4.7%安、中国人民保険集団(1339/HK)が2.2%安、中信証券(6030/HK)が1.7%安、広発証券(1776/HK)が1.6%安で引けた。
半面、半導体セクターは高い。瀾起科技(6809/HK)が10.3%、兆易創新科技集団(3986/HK)が6.8%、上海壁仞科技(6082/HK)が6.5%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が6.3%ずつ上昇した。
他の個別株動向では、中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)が14.4%高。同社の中間決算は35.8%増益と堅調だった。
本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.60%高の3935.99ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、資源・素材、不動産なども買われている。半面、金融は安い。公益、消費、医薬、自動車、運輸も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)