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企業の人的資本データを可視化するWebサービス「Career Reveal」を運営するエフペリは2026年8月7日、18〜49歳の就職・転職活動経験者および検討者377人を対象に実施した「年収 vs 働き方」についての意識調査の結果を発表した。
調査では、平均年収が100万円低くても残業時間が短い企業に魅力を感じる人が大多数となるなど、平均年収の高さが必ずしも就職先を決定する際の強力な要因とはなっていない現実が示されている。その内容は次の通り。
●残業次第では年収100万円ダウンの方がお得?
調査では、求職者が企業を選択する際の判断基準を明らかにするため、複数の仮想条件を設定した比較調査を行っている。
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・条件A「平均年収800万円・残業時間が長め」
・条件B「平均年収700万円・残業時間が短め」
これら2つの架空の企業を提示し、どちらに魅力を感じるかを尋ねた。その結果、条件Bである「平均年収700万円・残業時間が短め」に魅力を感じると答えた割合は、57.0%の「B社に魅力を感じる」と28.6%の「どちらかといえばB社に魅力を感じる」を合わせて85.7%に達した。
条件Aの「平均年収800万円・残業時間が長め」を選んだ回答は、合計で12.5%にとどまった。年収額面の高さだけでは、過剰な労働時間を相殺する要因になりにくい実態が浮き彫りとなった。
●「年収720万・研修充実」が66.3%の支持
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続いて、給与水準と人材育成環境のトレードオフについての意識を探るために以下の比較をした。
・条件A「平均年収800万円・研修制度や成長支援は少なめ」
・条件B「平均年収720万円・研修制度や資格取得支援が充実」
集計の結果、年収が80万円低いものの育成環境が整っている条件Bを選択した割合は合計で66.3%となった。具体的な構成は「B社に魅力を感じる」が43.2%、「どちらかといえばB社に魅力を感じる」が23.1%。
一方、給与額面を優先する条件Aを選んだ割合は31.6%で、「A社に魅力を感じる」が8.2%、「どちらかといえばA社に魅力を感じる」が23.3%となった。
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給与条件と育成支援の比較においても、提示年収の絶対値よりスキルアップや成長の機会を担保する制度設計が評価される傾向が示されている。
●希望年収を満たしても62.3%が「残業時間の長さ」で応募をためらう
さらに、求職者が設定する希望年収条件を満たしている求人であっても、応募や入社を辞退・躊躇(ちゅうちょ)する要因となる具体的な条件について複数回答形式で調査した。
最多の回答を集めたのは「実際の残業時間が長い」で62.3%となった。次いで「離職率が高く、平均勤続年数が短い」が55.2%となり、過半数の求職者が長時間労働や高離職率を強い懸念事項と捉えていることが判明した。
3位以下には、以下が並んだ。
・「勤務地が合わない」(32.6%)
・「仕事内容が合わない」(31.8%)
・「口コミサイトでの評判が悪い」(29.4%)
・「有給休暇の取得率が低い」(28.4%)
・「昇給基準や評価制度が不透明」(21.0%)
こうした調査結果から、平均年収が高い条件よりも、残業時間の短さや研修制度・成長支援の充実といった条件に魅力を感じる傾向が見られた。年収は重要な要素であるものの、入社後の働きやすさや定着性、成長環境などもまた重要な判断材料となっていることがうかがえる。
ミスマッチを防ぐためには、平均年収だけでなく、残業時間や離職率、平均勤続年数などを総合的に確認することが求められる。
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