
「ねえ、それ一口ちょうだい」。仲のいい人からたまに言われるなら、可愛らしいおねだりですむこのひと言。しかし義母からわが子へ、しかも何か食べるたびに声をかけられるとなると……状況は大きく変わりそうです。
『義母が必ず子どもに「ねえ、それ一口ちょうだい」と言います』今回の投稿者さんが悩んでいるのは、義母の困った癖について。お子さんがお菓子やケーキを食べていると、決まって「一口ちょうだい」と声をかけるのです。幼いころはお子さんも「いいよ!」と笑顔で快諾していたものの、小学校高学年あたりからは「え〜……」と渋るようになりました。それでも義母の「一口ちょうだい」癖はなくならず、先日お子さんのハンバーグにまでその言葉をかけたため、お子さんは激怒してしまいました。義父が義母を注意しましたが、残念ながら反省の素振りは見えないようです。
湧き上がる不快感。衛生面が気になる……
「一口ちょうだい」の話を聞いて、ママたちからは「やめて!」と悲鳴が巻き起こりました。
『どうやって分けているのか知らないけど、使用済みスプーンが触れたりしたらもう、そこは汚くて食べられないじゃん。子どもたちがそう思っても言えないのが可哀想』
『一口ちょうだい人間、ホントに嫌い! 無理! 厚かましい』ママたちが拒否感を抱いたのは、衛生面について。ママたちが口にしているように、なかなかにリアルな問題でしょう。「カトラリーを使い回さない」というエチケットは、令和ママの間では今や当たり前になりつつあります。「見ていて生理的に無理、衛生的にモヤモヤする」という感情は、決して大げさなものではないはずです。わが子の心と清潔な食卓を守りたいという、母親として当たり前の考えではないでしょうか。
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義母はコミュニケーションだと思っているのかも
『義母、絶対外でもやってるよね。「一口ちょうだい」の人って、なぜだかそれが仲よしコミュニケーションだと思ってるから治せないんだよなぁ。そのせいで嫌われるのにね』
『大人って子どもに分け与える側だよね? すごく幼いお婆さんだなと思ってしまう』
『たぶんなんだけど、愛しい存在から食べ物を分けてもらうことで愛を確認しているというか、食べ物を分けてくれることこそが最も深く素晴らしい愛の表現みたいなことではないかな』義母がなぜ「一口ちょうだい」を繰り返してしまうのか、という根本的な問題にスポットライトを当てたママたちもいました。ひょっとしたら本人のなかでは、それが「仲よしのコミュニケーション」になってしまっているからかもしれません。
「おいしいものを大好きなあなたと共有したい」「私を仲間はずれにしないで受け入れてほしい」……義母の言葉の裏には幼い甘えや寂しさが隠されているのでは、と考えられたようです。だからこそ周りから嫌がられても「悪気はない」と主張してしまうのかもしれません。しかしたとえ義母に悪気がないとしても、子ども側が無理をして受け入れる必要はどこにもないはずです。
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「一口ちょうだい」を避けるための策は?
ママたちは投稿者さんの悩みに寄り添って、対策を考えてくれました。
『一緒に食事をしないという以外の解決策が思い浮かばない……』
『食事は一緒にしない。どうしても食事しなければならないときは、「一口ちょうだい」は絶対言わないと約束させる。「言ったら即帰るよ」と。これは子どものため』ママたちが出した答えはとてもシンプルなものでした。それは「一緒に食事をしないこと」、そして「どうしても食事をする場合はルールを決めること」。何年も染みついた他人の習慣や価値観を変えるのは、とても難しいことでしょう。だからこそ相手の行動を変えるのではなく「ルールを変える」という視点が大切になるのでしょう。
また実際に「一口ちょうだい」を撃退したママからもコメントが寄せられました。
『うちの義母もそのタイプだったから、ひとり分余分に用意するようにしてた。「一口ちょうだい」と言われたら「はい、一口と言わずもうひとつどうぞ」と義母の目の前にそれを出した。子どもが「なんでおばあちゃんだけ、もうひとつあるの?」と聞いたら「いつもの量では足りないみたいだからよ」って答えた。それ以降は言わなくなったよ。夫も悪気なく「お袋、よく食うよなぁ」って追い打ちをかけてたしね』これはなかなかに策士ですね! 義母もまさかもうひとつ出てくるとは思っていなかったことでしょう。気軽に放った「一口ちょうだい」のせいで、義母は思わぬ恥をかくことになってしまいましたね……。しかし誰のことも傷つけず空気も悪くしない、とても賢い方法ではないでしょうか。
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文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・Ponko
