セントウルS2026に出走予定のピューロマジック(今年8月撮影、ユーザー提供:ふらんさん) 現役屈指の快足を誇るピューロマジック(牝5、栗東・安田翔伍厩舎)が、セントウルステークス(3歳上・GII・芝1200m)で重賞6勝目を狙う。
ピューロマジックは父アジアエクスプレス、母メジェルダ、母の父ディープインパクトの血統。母は15年のファンタジーSの2着馬。全兄のメディーヴァルは23年の韋駄天Sの勝ち馬で、半兄のバグラダスもオープンまで出世している。馬主は(株)スリーエイチレーシング。生産者は北海道新冠町の村田牧場。馬名の意味由来は「聖なる、純粋な(西)+可能にすること」。22年のセレクションセールにおいて2700万円(税抜)で取引された。
ここまで20戦7勝。24年に葵Sと北九州記念を連勝した。しばらくの低迷を挟み、25年のアイビスSDで約1年1カ月ぶりの勝利をゲット。当時の上がり3F31秒3がJRAが公式ラップ計測を開始した86年以降の最速タイムだったことでも話題となった。その後は再びスランプに陥ったが、前々走の函館スプリントSで4つ目のタイトルを獲得。さらに前走のアイビスSDでは53秒5のJRAレコードで3馬身差の圧勝を収め、史上3頭目の連覇を達成している。いわゆる「脚の速さ」では国内ナンバーワンといっても過言ではないだろう。
ただ、今回は簡単にはいかないかもしれない。というのも過去の7勝は全て直線に坂がないコースだったから。直線に坂がある芝コースでは7戦して2回ある2着が最高。重賞に限ると5戦して全て8着以下と苦戦を強いられているのだ。JRAの1400m以下の重賞を3連勝となれば、86年以降ではトロットスター、スリープレスナイト、キンシャサノキセキ、カレンチャンに続いて5頭目となる。鬼門を克服し、いずれもGI馬の先輩に続けるか。その一挙手一投足から目が離せない。