FIFAはジャンニ・インファンティーノ会長を擁護 [写真]=Getty Images 国際サッカー連盟(FIFA)は、欧州サッカー連盟(UEFA)がジャンニ・インファンティーノ会長に対して中傷キャンペーンを行っているとして非難した。現地時間3日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
アメリカ合衆国・メキシコ・カナダの3か国開催となった今夏のFIFAワールドカップ2026では、ピッチ内外でいくつもの騒動が起こった。スペイン代表とアルゼンチン代表が激突した決勝の終了後に発生した乱闘や、各試合におけるジャッジの公平性、新たに導入されたハイドレーションブレイクの是非、そしてアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領による政治介入が疑われた“バログン事件”など、各所で分断を生み出したエピソードは枚挙にいとまがない。
FIFAとUEFAの亀裂を決定づけたのが、FIFAによる“ワールドカップ売却計画”だ。FIFAのインファンティーノ会長は、ワールドカップの権利を管理するために新会社『FIFAフォワード・エンタープライズ(FFE)』の設立を検討。ワールドカップの権益を民間投資家に売却する計画を立てていた。しかし、UEFAをはじめとする世界各国のサッカー関係者から反発を受け、同計画を公表してからわずか4日後に撤回。「望まない分断を生んだ」として謝罪していた。現地時間8月27日には、イギリス紙『ガーディアン』が「UEFAはインファンティーノ会長に対する刑事告訴を準備している」と報道。UEFAは、失敗に終わったワールドカップ売却計画におけるインファンティーノ会長の役割を『犯罪的な経営上の過失』と糾弾した。
しかし、『BBC』によるとFIFAは「UEFAが、FIFAとその執行部に対する中傷キャンペーンを行っている」と不満を募らせている模様。また、FIFAはUEFAの主張に「根本的な欠陥」があり、刑事告訴を行うには法的不備があると主張している。
FIFAの言い分としては、FFEの設立は「あくまで提案」であるとしており、加盟協会の大多数が支持してFIFA理事会の適切な承認を得た場合にのみ進めることができる計画だった。FIFAは「UEFAが民主的なプロセスに参加する代わりにプレスリリースを発表してインファンティーノ会長を非難した。これが数週間にわたる中傷キャンペーンの始まりだった」と見ているという。
泥仕合の様相を呈しているFIFAとUEFAの争い。両者の軋轢が解消される日は遠そうだ。