F1モナコGPのリザルトが再度変更。マクラーレン&レッドブルの控訴が認められ、ガスリーが表彰台を失い、ハジャーが3位に

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2026年09月05日 04:30  AUTOSPORT web

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2026年F1モナコGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
 2026年F1第6戦モナコGPで、ピットレーン速度違反についてピエール・ガスリー(アルピーヌ)に科されたペナルティが再審査により取り消された件について、レッドブルとマクラーレンが控訴を行った結果、国際控訴裁判所(ICA)は、ガスリーのペナルティを再び適用するという決定を下した。このため、再度リザルトが変更され、ガスリーは3位から7位に戻され、アイザック・ハジャー(レッドブル)は一度失った3位表彰台を取り戻すこととなった。

 モナコGPではピットレーンの長さについて誤った計測値が使用されていたことで、ピットレーンの速度違反のペナルティが多数のドライバーに科された。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ガスリー、フランコ・コラピント(アルピーヌ)がペナルティを受け、アルピーヌ以外はレース中にペナルティを消化した。

 ガスリーは3位でフィニッシュした後、ピットレーンの速度違反2回により5秒のタイムペナルティを2回受け、レースタイムに10秒が加算されたため、7位に降格された。しかしアルピーヌが再審査請求を行った結果、ペナルティが取り消され、ガスリーは3位に復帰。一方で、レース中にピットストップでペナルティを消化したドライバーたちに関してはペナルティ取り消しの措置を取ることは不可能だった。

 ガスリーのペナルティ取り消しにより、ハジャーは表彰台を失い、ピアストリ、レーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドがそれぞれ順位を1つ落とした。


■スポーツの公正さに反するとの主張が認められる

 これを受け、レッドブルとマクラーレンは、FIA国際控訴裁判所に申し立てを行った。その審理が8月25日に行われ、国際控訴裁判所は、控訴を認める形で、ガスリーに科されたペナルティは有効であるとの結論を出し、再度ペナルティを科すよう通達した。

 マクラーレンとレッドブルは、他のマシンに対して同じ違反行為に対する制裁が既に執行されていたにもかかわらず、スチュワードがガスリーにのみ有利な判定をしたことは、スポーツの平等と公平さに違反すると主張していた。

 国際控訴裁判所は、週末を通して同じ基準の下で速度違反の取り締まりが行われていたため、ガスリーのみに異なる基準を適用することは一貫性のある公平な適用ではないと判断した。

 これにより、再びモナコのリザルトが変更され、ポイントにも影響がおよんだ。3位ガスリー、4位ハジャー、5位ピアストリ、6位ローソン、7位リンドブラッドとされていた結果が、ガスリーが7位に降格され、ハジャー、ピアストリ、ローソン、リンドブラッドがひとつずつ繰り上がった。


■FIA、計時システムの手法と運用を見直し

 FIAはこの混乱を受け、計時システムの運用について見直しを行うとの声明を発表した。

「ICAの決定は、モナコGPの文書99に記載されたスチュワードの決定に対するマクラーレンF1チームとレッドブル・レーシングの控訴を認め、これらの決定を事実上覆すものである」

「FIAは現在、F1で使用されている計時システムの手法と運用、および関連する規則上の事項を見直している。また、再審請求権や控訴手続きを含む、その他の裁定手続きや運用についても見直しを行う」

「FIAは、スチュワードによる裁定プロセスと、グローバルモータースポーツに不可欠な存在である、多様なスチュワード・パネルの独立性および客観性を全面的に支持している」

「スチュワードによる決定は、裁判所とは異なる環境の中で下される。一方、裁判所には、広範かつ追加的な法的助言、主張、証拠が提供される」

「FIAのスチュワードは常に自らのプロセスを見直し、幅広い専門能力開発にも取り組んでいる。ICAによるすべての決定はFIAのスチュワードによって慎重に検証され、継続的な改善につなげられている」

 アルピーヌは、国際控訴裁判所の判決に失望と不満を表明しつつ、決定を受け入れるとコメントした。

[オートスポーツweb 2026年09月05日]

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